株式会社ベクトル海外事業部です。海外各国の社会情勢の変化や市場環境の変化に関する最新情報・注目ニュースをピックアップし、定期的にお届けします。今回はマレーシア・シンガポールの消費者動向や現地企業の取り組みの8月最新注目ニュース、さらに現地駐在社員からNewsへの見解や現地での流行りもご紹介します。ぜひ現地の生の声・PR目線でのレポートをご覧ください。
マレーシア・シンガポールでは、海外旅行業界以外の経済活動が復活してきており、ステイケージョンや新しいレストラン、カフェめぐりなど、思い思いの消費活動を楽しんでいます。国内新規感染者は毎日1桁ですが、みんなマスクを着用しソーシャルディスタンスを守り、自分と相手を守りながら新しい日常を楽しんでいます。
※現地語のメディアからも情報収集をしているため、一部PCの翻訳機能などをご活用ください。
▋マレーシア8月最新注目NEWS
☞ 現地マーケット
新型コロナウイルスによる需要急増で、マレーシアに”ゴム手袋”のビリオネアが5人生まれる(8月21日)
世界のゴム手袋の65%を生産しているマレーシアで、このパンデミックの需要過多からビリオネアが5人誕生した。もちろんコロナ需要の一つにすぎないため、ワクチン開発のニュースとともに株価が下がったとのニュースもあわせて報じられている。
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元記事:https://cutt.ly/2fstCTE
日本語記事:https://cutt.ly/mfaJSWF
世界的なゴムの生産地であるマレーシアからゴム手袋やコンドームなどの供給が途絶えて多くのニュースになりました。うまく世の中の流れをつかみ、新しいトレンドに乗る必要を示した記事です。
☞ 観光関連
エアアジア、KL~シンガポール間のフライト再開(8月19日)
マレーシアーシンガポール間における業務渡航・公務出張者を対象とした「相互グリーン・レーン」(RGL)の導入を受け格安航空のエアアジアは、クアラルンプールーシンガポール間のフライトを再開した。8月31日までは毎日1便の往復だが、9月1日以降は1日5便の運航を予定している。
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https://cutt.ly/pfaJA4x
東南アジアの間でトラベルバブルが始まる兆しがあります。グリーンゾーン指定された国の間での往来が可能になり、ビジネス出張や旅行などが可能になることで経済の回復を期待したいです。
日本とマレーシア、9月から駐在員らの相互往来に合意(8月18日)
日本とマレーシアは9月初旬の往来再開に向け協議。外務大臣の茂木敏充氏とマレーシアの外務大臣は、到着後14日間の自己隔離などの条件のもと、駐在員の両国間での往来を認可することで合意した。これは、マレーシアからの日本留学生にも適用される。
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https://cutt.ly/ufpG823
日本とマレーシアとの間にも、ようやく前進が見られました。日本企業の駐在員からするとすでに日本とマレーシアを往来できているので、何も変化がない協議に映るのですが、日本で働く/勉強するマレーシア人にとっては大きな一歩となりますね。
▋シンガポール8月最新注目NEWS
☞ 観光関連
シンガポールが9月より入国制限を緩和 感染リスクの低い国より順次旅行者を受け入れ(8月22日)
シンガポール政府は、9月より新型コロナウイルスの感染リスクが低い国・地域から順次入国制限を緩和していくことを発表。まずはブルネイとニュージーランドの2か国を対象とし、対象国・地域からの旅行者には14日間の隔離措置を免除し、到着時にPCR検査で陰性が証明されればそのまま入国を認める。
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https://cutt.ly/EfaJGKA
いよいよ来月から、一般観光客がシンガポールへ行くことが現実的となりました。ニュージーランドは国境を開放していないので、実質はブルネイとの往来のみ、とする見方もありますが、非常に厳しい措置を当初より講じてきたシンガポールにしては大きい一歩となります。なお、日本とは駐在員の往来とともに短期出張者の往来も認められるようになります。ただし運用は非常に厳しく、しばらくは様子見という声も聞かれます。
シンガポール、国内旅行キャンペーンを展開(8月21日)
シンガポール政府観光局とシンガポール国際企業庁、セントーサ開発公社は、4,500万シンガポールドルを投じて、国内の観光産業、ライフスタイル関連産業を支援。シンガポール国民/居住者の国内の魅力再発見を促進するキャンペーン「SingapoRediscovers」を今後9カ月間にわたり展開。シンガポール国内のホテル、ツアーオペレーター、アトラクションや地域と連携することで質の高い体験と魅力的なプロモーションを展開し、国内旅行を通じて消費を促す。
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https://cutt.ly/7faJJy2
シンガポールは国土が狭く(東京23区ほど)、ほとんどの人の趣味が「海外旅行」と言われています。国内の経済回復と、ダメージの大きい観光産業を救うべく、巨額を投じてプロモーションを実施し雇用と守ろうとしているようです。
☞ 現地企業の動向
新聞・出版大手SPH、140人解雇へ(8月20日)
シンガポールの新聞・出版大手シンガポール・プレス・ホールディングス(SPH)は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経営環境の悪化に対応するため、約140人を削減、全従業員の約5%に相当するリストラとなる。削減対象は、メディア営業部門と雑誌部門。
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https://cutt.ly/rfaJZwU
SPHとの合弁会社だったマレーシアの大手出版社BlueIncも倒産を発表したばかりでした。コロナの感染拡大に伴い、もともと販売が落ちていた紙の雑誌などは一気に方向転換を迫られる形となりました。現在は、メディアの在り方のみでなく、PRやマーケティングの在り方も、マスメディアや雑誌中心ではなくなりつつあります。
▋現地駐在スタッフ 現地レポート
金子 美穂
ベクトルマレーシア
大学卒業後、ニューヨーク留学を経て、ベクトルに入社。 PR 業務歴8年。農林水産省や JETRO の FOODEXPO、JNTO イベント、多くの自治体のインバウンドイベントの運営を得意とする。現在は ASEAN 地域を中心とした PR およびマーケティングを専門に行う。
☞ 街の様子
国内の新規感染者が抑えられているマレーシアとシンガポールは、お互いの国で働くビジネスマンの往来が可能となります。これにより滞っていた物流や人の流れが回復することが期待されています。
先日はシンガポールの建国記念日でした。毎年軍事パレードや花火などのイベントが行われ、シンガポール中が国旗を掲げて祝います。今年は政府がシンガポール国旗のプリントされたマスクを配布し、あらためて国民への感染防止を呼びかけました。
☞ 現地のトレンド
シンガポールやマレーシアでは引き続きステイケージョンが人気です。両国に住む日本人界隈では、普段は混雑していて&料金が高く泊まれないような高級ホテルに泊まっている様子がSNSを賑わせています。
また、人々の消費は「食」にも向きつつあり、ちょっといいレストラン、ちょっといいカフェ、ちょっといいお酒などにお金を使い、非日常を味わおうとする動きが見えます。
シンガポールに続き、マレーシアも8月から公共の場でのマスク着用が義務付けられました。マレーシアでは一般的なサージカルマスクは政府が値段をコントロールしており、誰でも安価に購入することができます。一方で、布製のマスクや、スポーツブランドが展開している高機能マスクも人気です。
感染症を機に、健康への意識が高まり、いつになくフィットネスの需要が高まりつつある中、アンダーアーマーが発表した高機能マスクは、オンラインでの発売後わずか1時間で売り切れてしまうほどの人気ぶりでした。いよいよ8月にシンガポール、9月にマレーシアにユニクロのエアリズムマスクが上陸します。東南アジアではとても有名なユニクロ製品、どこまで人気が出るか楽しみです。
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ベクトルは中国大陸、香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア・シンガポール、ハワイに海外拠点を持つコミュニケーションカンパニーとして、「海外でモノを広めたい」企業様、自治体様のPR・マーケティング支援を行っています。
2020年最新の『PRWEEK』では「アジアパシフィックエリアでの総合PR会社 売上第1位」に認定され、圧倒的な存在感と実績を有しています。
日本で培った最先端のPR手法と、海外の「現地事情」やトレンドに合わせたPR施策や、進出前、進出時の市場調査、ブランディング、認知拡大/インバウンドプロモーション、販促プロモーション等様々なご要望にお応えしています。幅広いPRメニューに対応していますので、お気軽にお問い合わせください。