ベクトルタイは「タイでモノを広めたい」方のPR・マーケティング支援を行っています。今回はタイから最新トレンドを紹介します。
参照:tuktukfestival official facebook
こんにちは、ベクトルタイのTommyです。
今年はオリンピックを始め、コロナ危機で最も影響を受けているものの一つが、人が集まる密な「イベント」のあり方ではないでしょうか。
ビジネスでは、様々な商談会・展示会も中止や延期となり、ウェビナーやオンライン開催が主流となりました。また、レジャーでは毎年今頃は各地で開催される音楽フェスや、夏祭り等を楽しみにしていた方も多いでしょう。
まだまだ従来どおりのイベント開催が難しい中、どのような工夫をこらしてイベントが開催されているのでしょうか?今回はタイでの最新イベント事例をいくつか紹介したいと思います!
▋エンタメ系イベント
☞事例① :トゥクトゥクに乗りながらライブ鑑賞!【TUK TUK FESTIVAL】
多くの人が集まる大規模なライブや夏フェスは中止・延期となっているケースがほとんどですが、そんな中でもニューノーマルに適応しつつ、開催された事例がこの「TUK TUK FESTIVAL(トゥクトゥク フェスティバル)」です。
「三密」を避けることは、間違いなくライブを主催するにあたって一番気になる課題となります。ノリノリで楽しみたいライブ会場で、隣の人との距離を常に気にすることはもちろん簡単ではありません。そこで考えたのが、約200台の「トゥクトゥク」(タイの昔ながらの三輪車)に乗ることで、ソーシャルディスタンスを確保しながら野外ライブを思い切り楽しむという画期的なスタイル!
8月8日に開催されたこのイベントは、タイ国政府観光庁と大手ビールメーカー「チャーン」が人気アーティストを集めて開催し、約600人が参加しました。一台のトゥクトゥクに3人まで乗車でき、乗っている間は料理や飲み物を注文すると、スタッフが持ってきてくれるという仕組み。また、企画の裏側には、観光客が減って仕事がなくなったトゥクトゥクを借り上げて活用することで、ドライバーを助けるという目的もあったそうです。
タイならではの文化を取り入れたこのユニークな施策は非常に好評で、海外からの観光客受け入れが再開した後にも、再度開催される計画ですので、是非日本からの渡航が再開した際には参加してみてはいかがでしょうか。
☞事例②:世界中どこからでも楽しめるバーチャルコンサート【GMM ONLINE FESTIVAL】
参照:mcot.net
一方で、オンラインで開催された「バーチャル・ライブ」の事例がこちら。タイの大手エンタメ会社「GMM」が、韓国NAVERのライブ映像配信アプリ「V LIVE」と提携して7月4日・5日に「GMM ONLINE FESTIVAL」を開催しました。このライブイベントは、人気アーティストの演奏を生放送するだけでなく、CGやARの技術も駆使してオンラインならではの楽しめる仕掛けを用意。チケットは約350バーツ(約1,200円)で販売されました。
このイベントは、結果としてタイだけでなく、アメリカ、オーストラリア、日本、中国などから視聴され、2億回ものリアクションを集めました。GMMとしても今回が初の試みでしたが、オンライン開催のメリットとして、会場のサイズにも制限されず世界中から参加者が無限に集められるため、新たな収益源としてのポテンシャルが期待されており、今後も継続的な開催が計画されています。
▋ビジネス系イベント
☞事例③:オフライン+オンラインのハイブリッド型展示会【HOMEPRO EXPO】
参照:Brandbuffet
タイの大手ホームセンター「ホームプロ(HOME PRO)」が毎年開催している家具・家電・住宅用品の特大展示会・セールイベント「HOMEPRO EXPO」ですが、今年はオフラインのイベントを開催すると同時に、 VRの技術を初めて導入してオンラインとのハイブリッドでイベントを開催しました。
実際のセール会場では、ニューノーマルを考慮して、消毒液の設置やマスク着用などの細心の注意を払いながら開催。同時に、会場に行かない人向けには、オンラインで家からスマホ画面で参加でき、バーシャルツアーの形で全体のイベント会場を回りながら、商品を見たり、実際に買ったりもできる仕組みが追加されました。まさに、最新の技術を有効に活用して実現した面白い施策です。
▋今後のイベント開催状況は?
このように、タイでは国内感染者がここ数ヶ月ほとんど発生していないため、徐々にオフラインのイベントも開催されるようになってきましたが、今後のイベントも規模や種類により、オンラインに移行しているものも多数あります。
イベント開催を検討している方は、ぜひ参考までに今後のイベントの開催状況もチェックしてみてください。
【商談会/展示会イベントの開催状況】
・バンコク日本博2020(旅行/教育/日本全般)
→今年はオンライン開催に変更(2020年9月4日 ~ 9月6日)
https://online.nipponhaku.com/
・JETRO主催【WEB商談会】バンコク 日本農水産物・食品輸出商談会2020(食)
→今年はオンライン開催に変更(2020年10月2日~10月9日)
※既に参加募集は締切済み
https://www.jetro.go.jp/events/afb/cd7192d56353257c.html
・METALEX(製造業)
→2020年11月18〜20日に予定通り開催
会場:BITEC Bangkok
・タイ国際旅行博 (TITF#27)(旅行)
→2020年8月の回は中止となり、次回2021年2月25ー28日に延期開催予定
会場:Impact Exhibition Hall 6-7
http://www.titf-ttaa.com/?lang=en
・FHT: Food & Hotel Thailand 2020(食・ホテル)
→2020年9月開催の会は中止となり、2021年9月9-10日に延期開催予定
https://www.foodhotelthailand.com/food/2020/en/index.asp
▋まとめ
withコロナの状況に合わせて、イベント主催者も参加者も、更なる臨機応変な対応をしなければならない状況にあります。ある意味で、今だからこそ以前はなかった新たな形のイベントができる機会とも言えるでしょう。
ベクトルでは、新たなwithコロナに対応したイベントはもちろん、オンラインでのイベント開催もサポートしていますので、ぜひお気軽にご相談ください♪
執筆:Tommy/編集:Mari
Tommy | トミー
ベクトルタイのシニアマネージャー。広告代理店に長らく従事。日本への留学歴があり日本語が堪能。タイにおける日本関連の最新の話題に詳しい。最近はまっているものは、ガーデニング。育てている植物の成長を見るのが何よりの幸せ。
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