【タイ】訪日インバウンドレポvol.1:タイ人になぜか人気の観光スポットを紹介!

【タイ】訪日インバウンドレポvol.1:タイ人になぜか人気の観光スポットを紹介!

こんにちは、ベクトルタイのTommyです。

日本がタイ人の人気の海外旅行先No.1であることは、すでに耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。2019年は年間130万人以上のタイ人が日本に訪れており、東南アジアでは圧倒的No.1の訪日需要が高い国です。

では、タイ人は日本のどんな場所に行くか分かりますか?富士山や東京タワー(今ならスカイツリーになっているかもしれませんが)など国際的に有名なランドマークはもちろんですが、タイ人ならではの好みもあります。

今回は、そういった「タイ人になぜか人気のスポット」について紹介させていただきます!


▋なぜかタイ人に人気のスポット① : ”紫ビル”上野の多慶屋

参照:MATCHA

訪日の初心者であれば、もちろんタイ人はまず東京がダントツ人気です。タイ人はまず訪日前に行ってみたいところの情報をウェブサイトやSNSで検索しますが、いつも検索に上がってくる東京のおすすめのスポットはこの多慶屋なんです。星の数ほどたくさんのお店がある東京で、この「紫のビル」がまず買い物に行くべきスポットだと紹介されています。一体なぜでしょうか?


☞人気になった理由:お土産文化と一早いタイ語対応

タイ人にとっても、海外旅行に行った時にはお土産を買うことは欠かせないアクティビティの一つです。特に食が大好きなタイ人には、日本のお菓子や食べ物を買ってお土産としてあげるととても喜ばれます。人気が高い日本のお菓子は意外とタイのスーパー等でもたくさん売っているのですが、値段は大体2〜5割程度割高になっているので、日本で買うと安い!しかも見たことのない種類もたくさん!という感覚です。

多慶屋にはお土産にぴったりな大袋入りのお菓子等をたくさん揃えているほか、価格も安く、免税もその場でできるので、大量にお土産を買いたいタイ人にまさに最適。

また、食べ物だけでなく、多慶屋はディスカウントストア価格で化粧品・薬品・ファッション品などの幅広い商品を取り扱っており、お土産に限らず普段のお買い物スポットとしても楽しめるので、タイ人に好まれても不思議はないでしょう。(同じ理由でドンキホーテももちろん知名度抜群で大人気です!)

参照:Japantourlist

もう一つの理由として、多慶屋は外国人に人気の上野界隈や、ディスカウントストアの中でも、早々にタイ人向けの対応を始めたこともあるでしょう。

ウェブサイトや店頭でのタイ語対応や、FACEBOOK のファンページ から新情報やプロモーションのニュースを定期的にタイ語で配信し、直接タイ人のファンとのコミュニケーションを深めています。

タイ人の中でも海外旅行をするターゲット層は、ある程度英語が分かる人も多いのですが、やっぱり情報収集はタイ語がメインになります。そのため、英語+中国語に加えて、早々に旅マエ(ウェブサイトやSNS・メディア)、旅ナカ(店頭やパンフレット等)に有効な情報をタイ語で発信することで、訪日タイ人の集客力は非常に大きく変わってきます!



▋なぜかタイ人に人気のスポット② : % Arabica Kyoto Arashiyama

参照:Tiewyeepoon.com

東京に次ぐ人気の地域はもちろん関西。特に、日本の豊かな自然と伝統的な文化を味わえる京都はタイ人にも人気スポットの一つですが、その中でもなぜ嵐山にあるこの小さなカフェにタイ人が殺到しているか分かりますか?


人気になった理由:タイの「カフェ=写真スポット」というカルチャー

参照:Instagram

タイ人はとにかく写真を撮ることが好きです。日本人のイメージであれば、カフェに行く時はおいしいコーヒーを飲みながら、楽しくおしゃべりするだけで十分かもしれませんが、写真が好きなタイ人はカフェでお洒落な写真を撮って、SNSで自分のライフスタイルを見せることがカフェ文化の一部となっています。むしろ、写真がメイン?というほど、タイのカフェに行くと皆こぞっていいカメラを持って、お洒落なアングルを探して写真を撮っている風景を目にします。そのため、タイ人がカフェに行く時は、必ずInstagram等でお店のインテリアや映え度合いもチェックしてから行きます。

おいしいコーヒーに加えて、お店の独特なデザインと嵐山の美しい景観に囲まれている 「% Arabica Kyoto Arashiyama」 は、まさにタイ人のカフェ文化の好みに当てはまっていると言えるでしょう。最近は、タイのカフェもミニマルなインテリアや、自然いっぱいのナチュラル&ビンテージなテイストが好まれます♪

どれだけ人気になっているかいうと、 % ARABICAがついに今年の6月、タイの高級デパートICONSIAMに第一号店をオープンしました。鏡張りのお洒落なインテリアで、待望のファン達、それからカフェ文化にはまっているタイ人たちに大人気となっています。

参照:%arabica

目玉スポットでなくても、街にある小さなカフェや、ちょっとした壁、民家などの素敵な画になるフォトスポットをSNSでアピールすれば、一気にタイ人に口コミで広がるかもしれませんよ!



▋なぜかタイ人に人気のスポット③ : 佐賀県

参照:Wikipedia

最近では、タイ人訪日旅行客も日本が好きで何度も訪問しているリピーターが全体の約6割以上を占めるまでに増えており、人気のゴールデンルートだけでなく、中部や東北、九州までにも足を運び、新しいスポットをどんどん発見しようとしている傾向にあります。その中でも意外な人気スポットが、佐賀県です。日本人にとっても、あまり観光のイメージが強くない佐賀県ですが、なぜタイ人に人気があるかお分かりでしょうか?


☞人気になった理由:佐賀県を舞台にしたドラマ・映画

佐賀の知名度を上げたのが、2015年に放送された佐賀県を舞台にしたタイのドラマ「STAY SAGA・チャン ジャ キットゥントゥー(~わたしが恋した佐賀~)」です。このドラマは主人公が佐賀県の農家にホームステイする設定で、ストーリーの中で佐賀の食べ物、スポット、生活などを紹介することで、その魅力を感じさせました。主演の2人もタイの若手トップ女優のKao(Supassra Thanachat)と、人気イケメン俳優のSunny (Sunny Suwanmethanon)を起用していたため、公開当時はかなり話題になりました。

また、同じく佐賀が舞台となった2014年公開のタイ映画「Timeline」も人気を博し、ロケ地めぐりも一時期人気となりました。

こうしたドラマや映画、またはミュージックビデオ等を活用した「ロケツーリズム」による地域プロモーションも全国各地で行われていますが、佐賀の例は非常に成功した例の一つと言えるでしょう。

ロケツーリズムはタイ市場向けにも有効なインバウンドプロモーションの一手にはなりますが、実際にロケ地がブームになるかは、ストーリーや映像の美しさで舞台を魅力的に魅せることはもちろんですが、まずは起用する出演者の知名度、そして作品自体にしっかりと販促予算をつけて多くの人に見てもらうことが鍵となります。

予算的になかなかそこまで….という場合は大掛かりな映画やドラマに限らず、最近ではより手軽な動画CMや、インフルエンサーを活用した動画からはじめてみるのもいいのではないでしょうか。


▋まとめ

さて、タイ人が好むスポットの傾向が少しお分かりいただけたでしょうか?3つともすでに知っていたあなたは、タイ人の好みをかなりマスターしていると言えるでしょう!

定番スポットにしても穴場にしても、なぜそこに興味を持つようになったか?は様々なきっかけがあり、必ずしも日本や外国人に有名なスポット=タイ人にも人気が出るとは限りません。特に「東南アジア向け」という広いくくりではますます難しく「これが必勝法!」というものは残念ながらありません。

じゃあどうすればいいの….!?とお悩みの方も、まずはしっかりタイ人の情報収集経路と好みを理解しているか?それに合った情報発信ができているか?を再度振り返ってみてはいかがでしょうか。その上で、タイ人のニーズに刺さるコンテンツづくりができれば、一定層にブームを仕掛けることは可能です。

そうはいっても、タイ人の生の声が足りない、コツをもっと知りたいという方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください♪


執筆:Tommy/編集:Mari

Tommy | トミー

ベクトルタイのシニアマネージャー。広告代理店に長らく従事。日本への留学歴があり日本語が堪能。タイにおける日本関連の最新の話題に詳しい。最近はまっているものは、ガーデニング。育てている植物の成長を見るのが何よりの幸せ。


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