株式会社ベクトル海外事業部です。海外各国の社会情勢の変化や市場環境の変化に関する最新情報・注目ニュースをピックアップし、定期的にお届けします。今回はベトナムの消費者動向や現地企業の取り組みの7月最新注目ニュース、さらに現地駐在社員からNewsへの見解や現地での流行りもご紹介します。ぜひ現地の生の声・PR目線でのレポートをご覧ください。
ベトナムでは、新型コロナウイルスの状況が落ち着いていたため、他のエリアとは違い、マスクなしでも店頭で食品サンプリングも行っているような状況でした。しかし現在、いわゆるニューノーマルの世界を知らないまま第2波となり、日常に加えプロモーションにも変化が求められるフェーズに入ったと実感しています。
※現地語のメディアからも情報収集をしているため、一部PCの翻訳機能などをご活用ください。
▋ベトナム 7月最新注目NEWS
☞ 行政関連
ダナンで99日ぶりの市中感染:100万人の都市、ダナンの封鎖(7月27日)
ダナンでは25日に新規の市中感染者が発生したことを受け、7月27日午後、ダナン人民委員会がロックダウン施策の発表を行なった。スーパー、コンビニ、ドラッグストア以外のサービス業は全てクローズし、学校や企業もオンラインとなり、タクシー、バス、トラムなどの運行も停止となっている。
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https://cutt.ly/ksOMk1u
今回の陽性者の移動ルートを把握できていることは安心ですが、その接触者数がダナン以外の都市含めかなり多数であったことが混乱を助長させています。
ホーチミン人民委員会:デジタル領域における強化 (7月23日)
ホーチミン市人民委員会は、同市のデジタルトランスフォーメーション(DX)及びデータ共有プログラムを発表した。このプログラムは2025年までの目標として、「90%以上の市民や企業が行政手続きに満足する」、「第4・第5世代移動通信システム(4G/5G)サービスとスマートフォンの普及」など様々な目標を掲げている。また、EC、スタートアップやイノベーションのエコシステムの発展を後押しする方針。
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https://cutt.ly/hsONBL4
DXに働きかける動きは、日本の場合は民間がどんどん進めていますが、自治体手動で動いていることから、日本よりもスピード感や説得力があるように思えます。まだアップルペイすらも使えないですが、国が若い分、浸透スピードはかなり早いのではないかと期待しています。
☞ 旅行関連
交通運輸省、日中韓など6か国との国際線運航再開を計画(7月25日)
交通運輸省は14日、政府に対し、ベトナムとアジア6か国を結ぶ国際線について8月以降の運航再開を提案した。同省傘下ベトナム民間航空局(CAAV)は、日本、韓国、中国、台湾、ラオス、カンボジアの6か国・地域の当局と協議の上で運航スケジュールを策定する。
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https://cutt.ly/UsOMr4M
国際便に関しては一刻も早く動いて欲しいと、ベトナム国内にいる日本人だけでなく、様々な国籍のビジネスパーソンから聞いており、この度の再度の市中感染を受け、どのように変化するのか注意深く見ていく必要がありそうです。
▋現地駐在スタッフ 現地レポート
吉岡 裕太
ベクトルベトナム
☞ 現地の空気
ベトナムでは7月25日、ダナンにおいて99日ぶりのCOVID-19の市中感染が発生してしまい、濃厚接触者も多く、感染者数も数時間単位で増加していくなど、ベトナム全土において数ヶ月ぶりに緊張感が走っています。オフィスがあるのはホーチミンでダナンからは離れていますが、発表の翌日26日には、数ヶ月ぶりに施設入館時にマスクの使用を義務付けられ、検温が再開されるなど、対応するスピード感はやはり6ヶ月前と同様非常に早いです。
ベトナムでは安定した状況が続いていたことから、文化系フェスティバルも実施が決定していましたが、今回の件を受け、Uyet voi Da Nang(ファンタスティックダナン)は中止を表明しました。また、ダナンは先日BBCに対して訪越キャンペーンとして10万USDの広告を行なったところで、フラッグキャリアのベトナム航空も旅行に対してかなりポジティブな施策が進み出していた矢先に残念です。
対応スピードを見ていると押さえ込みは再び早いのではないかと思いますが、全てを犠牲にして封じ込め対策を行なうベトナムにおいては、進み出していたアジア地域への国際便再開の話もまた止まってしまうのではないかと考えています。
☞ 最新トレンド:韓国のSMエンターテインメントがベトナムでカフェ&グッズショップをオープン
韓国の大手総合エンターテインメント会社SMエンターテインメント(SM Entertainment)は、同社所属アーティストの関連グッズショップとカフェをホーチミン市で9月までにオープンする予定で、韓国外では初出店です。
ベトナムは親日のイメージが強いですが、文化やエンタメ面では完全に韓国に引っ張られており街中はK-POP色の方が強いです。世界中でK-POPのブームがきている中、国外出店の1号店にホーチミンを選んだことはまだまだ韓国でもビジネス性において先を感じているのだろうと思われます。
(2019年度の日本の外食出店予定国はベトナムがアメリカ・中国を抜いてベトナムが1位でした。)
>> 参考記事:https://cutt.ly/vsONRdw
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