タイ最新注目NEWS!マーケティングPOINT:ニューノーマルの実践に注目【2020年7月号】

コロナ禍の状況にうまく適応しているキャンペーンやポップアップトラックでの販売施策事例、オフラインプロモーションの戻り、コロナ危機後の成長傾向のある事業種類など、現地での流行り・PR目線でのレポート・生の声もお届けします!
タイ最新注目NEWS!マーケティングPOINT:ニューノーマルの実践に注目【2020年7月号】

株式会社ベクトル海外事業部です。海外各国の社会情勢の変化や市場環境の変化に関する最新情報・注目ニュースをピックアップし、定期的にお届けします。今回はタイの消費者動向や現地企業の取り組みの7月最新注目ニュース、さらに現地駐在社員からNewsへの見解や現地での流行りもご紹介します。ぜひ現地の生の声・PR目線でのレポートをご覧ください。

タイでは、感染リスク関連のニュースに敏感な人が多く、市中感染はここ2か月確認されていないもの、マスクの着用などニューノーマルが定着しています。街には活気が戻り、またニューノーマルの実践がマーケティングやPRのポイントにもなっており注目が集まっています。

現地語のメディアからも情報収集をしているため、一部PCの翻訳機能などをご活用ください。

タイバンコク街

▋タイ 7月最新注目NEWS

☞ 旅行関連

タイ国内旅行活性化キャンペーン、予約受付開始(7月17日)

このキャンペーンを利用すれば、対象のホテルが40%引き(最大1日約1万円、5泊まで)、航空券が40%引き(1人約3,300円まで)となる。タイ人のみ利用可能で、7月18日~10月31日のホテル宿泊に適応可能で、登録開始初日に190万人の登録があった。

原文はこちら
https://cutt.ly/tsYjYT3


★ 現地駐在スタッフのコメント
海外からの観光客が来られない今、大打撃を受けている国内観光産業の救済策として実施されるタイ版Go Toキャンペーンです。7月25~28日は、延期となった4月のタイ正月(ソンクラーン)の振替休日の4連休があり、キャンペーンを利用しての多くの人が旅行をしています。

☞ 現地企業の取り組み

外食事業のZENグループ、小型店舗・バーチャル支店の展開へ方針切り替え(7月16日)

タイの人気飲食店経営会社ZENグループは今後の出店計画に関して、これまで大型店舗を中心に展開していたが、人混みを避けて行動する現在のトレンドを踏まえてイートインの店舗は規模を縮小し、持ち帰り専用店舗やバーチャル支店(デリバリー専用のクラウドキッチン)に切り替えていく方針を発表した。

原文はこちら
https://bit.ly/2X2p261


★ 現地駐在スタッフのコメント
コロナ危機以前はショッピングモールに出掛けることが大人気だったためデパート内の飲食店が人気でしたが、コロナ危機の影響から飲食デリバリーサービスの人気が上昇しました。複数の飲食店が共通のクラウドキッチンを使用するケースもあり、アプリ内の1つのオーダーで複数の店舗のメニューを注文できると評判です。

☞ タイ現地企業の動向

コロナ危機後、タイに成長を見せる傾向のある9種類の事業(7月21日)

大手銀行KBANKの調査によると、コロナ危機後成長が見込まれる9種類の事業は下記のとおり。
(1)飲食店 (2)小売事業 (3)健康関連事業 (4)レンタルの自動車 (5)セルフサービスのガソリンスタンド (6)短距離旅行事業 (7)企業効率化支援事業 (ITソリューション等) (8)農業材料販売事業(肥料販売など) (9)農業機械事業

原文はこちら
https://cutt.ly/XsYj9bZ


★ 現地駐在スタッフのコメント
デリバリーやECに対応している飲食店や小売事業、コロナ禍で関心が高まる健康関連事業に加えて、長く続いた自粛期間の反動で旅行への意欲が高まっており、近場への旅行関連事業にも期待が高まっています。感染第2波のリスクも考慮し、在宅勤務に必要なITソリューションや、コロナ禍で政府の助成金が多く出された農業関連事業も成長が見込まれています。


▋現地駐在スタッフ 現地レポート

ベクトルタイ山田朋佳VectorThailand
Thailand 現地駐在スタッフ

山田 朋佳
ベクトルタイ



☞ 街の様子

タイ国内では5月26日以降、感染が確認されたのは外国からの帰国者だけで、市中感染は出ていないため、普段の生活を送る上での制限はありません。モールやカフェなどにも賑わいが戻り始めており、週末や連休の旅行も回復し始めました。検温、手の消毒、マスク着用は定着していますが、入店者数の制限やQRコード読み込みによる入退店管理はすでに徹底されなくなり、おおらかでゆったりとしたタイらしさが感じられます。

新型コロナウイルスの感染拡大後の開催では大規模な自動車展示会としては世界で初めてのイベントとなる「第41回バンコク国際モーターショー」が7月15日~26日に開催されました。その他、オフラインのプロモーションも徐々に戻りつつあります。


☞ タイ人の気質に合わせたマーケティングPOINT:「ニューノーマルの実践」

感染リスクなどのニュースが流れると一気に不安な声が拡散する、敏感な人が多いという側面も持つタイ。新型コロナウイルスへの慣れと国内の状況の回復により賑わいは戻ってきていますが、「賑わっている」=「感染リスクが高い」というイメージを持つ人も多く、「日常が戻ってきた」ではなく、「ニューノーマルの実践」をアピールする動きがみられます。そのため、コロナ禍の状況にうまく適応しているキャンペーンに注目が集まっています。


☞ マーケティング事例

タイの高級モールを多数手掛けるThe Mall Groupは、富裕層が住む大型高級コンドミニアムエリアにデパートの商品を運ぶポップアップトラックを走らせて販売する施策を実施しました。ECのような必要なものの「目的買い」ではなく、目で見てかわいい小物やカラフルな装飾で思わず手にとってしまうような工夫が凝らされており、オフラインでのショッピングのワクワクを思い出させる施策として話題になっています。

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株式会社ベクトル 海外事業

ベクトルは中国大陸、香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア・シンガポール、ハワイに海外拠点を持つコミュニケーションカンパニーとして、「海外でモノを広めたい」企業様、自治体様のPR・マーケティング支援を行っています。

2020年最新の『PRWEEK』では「アジアパシフィックエリアでの総合PR会社 売上第1位」に認定され、圧倒的な存在感と実績を有しています。

日本で培った最先端のPR手法と、海外の「現地事情」やトレンドに合わせたPR施策や、進出前、進出時の市場調査、ブランディング、認知拡大/インバウンドプロモーション、販促プロモーション等様々なご要望にお応えしています。幅広いPRメニューに対応していますので、お気軽にお問い合わせください。


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