【タイ】ゲームタイアップがタイで人気!その理由と活用事例

タイでもスマホの普及により、特にモバイルでのカジュアルゲームは学生からサラリーマン・OLまで男女問わず非常に人気が高く、急速に市場も伸びています。
【タイ】ゲームタイアップがタイで人気!その理由と活用事例

ベクトルは、コミュニケーションカンパニーとして「海外でモノを広めたい」企業様、自治体様のPR・マーケティング支援を行っています。今回は、ASEANの中でも成長著しいタイからPR・プロモーションに役立つ事情をご紹介します!



こんにちは、ベクトルタイのトミーです。

突然ですが、余暇時間や時間つぶしにゲームで遊んだりするでしょうか?特にコロナウイルスによる外出自粛期間中に、ゲームにはまった方も少なくないでしょう。


では、タイでもゲームは人気があるのでしょうか?

あまりイメージが無いかもしれませんが、タイでもスマホの普及により、特にモバイルでのカジュアルゲームは学生からサラリーマン・OLまで男女問わず非常に人気が高く、急速に市場も伸びています。世界的な盛り上がり同様に、Eスポーツ市場も年々拡大しており、Eスポーツ関連の大会・イベント等も多数開催されています。


今日はそんなタイでも人気のゲームとうまくコラボレーションすることで、自社のプロモーションを成功させているブランドの事例を紹介したいと思います!


活用事例1:Wacoal×「あつまれ どうぶつの森」で新商品を発表

コロナ期間中に大ブームとなったNintendo Switchの「あつ森」こと、あつまれ どうぶつの森ですが、タイでも「Animal Crossing」の名前で発売されており、若者の間で大人気に。

参照 : https://www.brandbuffet.in.th/2020/06/wacoal-animal-crossing-new-uniform/

そこに目をつけたタイでも人気の下着ブランド・ワコールが、新商品の学生向けの制服を発表するに当たって、ゲーム内で「Ready To Go Uniforms by Wacoal x post-thesis」というキャンペーンのもと、新作の制服コスチュームをプレーヤーに無料で配布。タイでは新学期が始まるタイミングで、学生はもちろん、教室に合うおしゃれな制服をアバターに着せることで、新商品の認知度を上げる動きとして、女子の間で注目を浴びました。


活用事例2:KFC のあのカーネル・サンダースが人気ゲームのアバターに!

タイの若者の間で長年不動の人気No.1と言っても過言でないほど人気を博しているゲームが「ROV」。正式名は「ROV: Arena of Valor」、シンガポール発Garenaの人気オンラインゲームです。

参照 :https://www.iphonemod.net/kfc-col-sanders-ormarr-rov.html

その人気にあやかり、タイのケンタッキー・フライド・チキン(KFC)がROV とタイアップし、「THE BOX」チキンメニューセットを購入することで、KFCのマスコットである「カーネル・サンダース」のアバターをゲーム上で獲得できるキャンペーンを実施しました。あの店の前で優しい笑顔で佇んでいる紳士な「カーネル・サンダース」とはうってかわって、マッチョなイケメンになっています。普段は購入できないキャンペーン限定のレアなアバターとういうこともあり、ROVファンたちからは大歓迎されていました。

アバター目当てにフライドチキンを食べ、ゲーム内で毎日カーネル・サンダースを見てまたフライドチキンが食べたくなる・・・という効果も?


▋活用事例3:ゲーム×音楽でソーシャルキャンペーン促進

音楽業界でもゲームとのコラボが熱い!タイの4人組のラッパーグループ「FACT4」が人気アクションゲーム「FREE FIRE」とタイアップし、特別に作成したオリジナルソングを発表。一見すると単なるアーティストのコラボレーションの一つですが、さらなる仕掛けが。

参照: https://adaddictth.com/knowledge/10-Campaign-Game-Ads

このオリジナルソングの歌詞には、タイでも社会問題となりつつある「SNS上でのいじめ」への問題提起がなされており、いじめを止めようという社会キャンペーンにもなっているのです。各ラッパーの認知度を上げるとともに、ゲームのイメージアップにもつながる、ひとひねりが加えられた事例です。


▋なぜ今タイでゲームタイアップが熱いのか?

☞理由1:タイのゲーム業界の連続成長

タイの大手通話会社TRUE VISIONS GROUPの発表によると、タイのゲーム業界の市場規模は2019年に220億バーツ(約750億円)と、前年と比べて13%の成長を果たしました。東南アジア全体でみても、インドネシアに次いで2番目に大きい市場であり、引き続きこのような二桁台の成長が3〜5年は続くとも予想されています。

参考:https://www.bangkokbiznews.com/news/detail/851066


☞理由2:若者層へアプローチしやすい施策

ゲームと言えば、当然若者のイメージが強いでしょう。確かにタイでもその通りです。2019年の調査によると、タイでの主なゲームプレーヤーの年齢は13歳〜34歳までとなっており、中でも一番ゲームをプレイしている年齢は18歳〜24歳の高校生〜大学生です。ゲームは若者層を対象とするキャンペーン施策として活用されても不思議がありません。

参考:https://www.bangkokbiznews.com/news/detail/851066


☞理由3:ゲーム業界は引き続きスマホゲーム移行へ


東南アジア全体の2019年の調査によると、人気のゲーム・デバイスのランキングはスマートフォン、パソコン、それからゲーム機の順位となっており、タイも同傾向となっています。年々進化するインターネット回線速度の改善やスマホの価格の低下にともなって、ゲームはどんどんスマホへ移っていく将来が予想されています。スマホゲームがメジャーなるにつれて、さらに日常生活の中でのゲームとの接触時間が増えることもあり、様々なジャンルのブランドとのタイアップが増えてきた理由の一つと見られます。

参考:https://www.bangkokbiznews.com/news/detail/851066


☞理由4:ブランドのイメージに沿ったカスタマイズが可能

ブランドなら、イメージに拘ることは当然。ゲーム開発会社もその点をしっかりと理解して、ブランドとのコラボレーションにあたって、非常に柔軟に対応してきたことも成功の一つの背景にあるでしょう。キャンペーン展開にあたって、ブランドのイメージに沿ったデザインとゲームの世界観を組み合わせたアバターやアイテムとして展開することで、ゲームのファンの心も掴みつつ、宣伝色の強い広告を見させるよりも、ファンとの間でよりわくわく感の強いコミュニケーションが生まれることが、ゲームのタイアップの長所の一つでもあります。


▋まとめ

ゲームの業界の成長につれてこれからもブランド側のタイアップもどんどん増えるでしょう。特に若者層をターゲットに、楽しみながらブランドと接触をさせるなら、ゲームタイアップは絶対におすすめの施策の一つです!



Tommy | トミー

ベクトルタイのシニアマネージャー。タイの広告代理店に長らく従事。大阪にも1年在住歴があり、日本のトレンドにも詳しい。最近はまっているものは、ガーデニング。


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