マレーシア・シンガポール最新注目NEWS!”衛生””環境”を意識した政府支援と現地企業の動き【2020年10月号】

マレーシアやシンガポール国内でも楽しみを見つけたり、ECのビジネスが発達したりと、コロナ禍を乗り越えようとしている現地の人たちの様子が見てとれます。
マレーシア・シンガポール最新注目NEWS!”衛生””環境”を意識した政府支援と現地企業の動き【2020年10月号】

株式会社ベクトル海外事業部です。海外各国の社会情勢の変化や市場環境の変化に関する最新情報・注目ニュースをピックアップし、定期的にお届けします。今回はマレーシア・シンガポールの消費者動向や現地企業の取り組みの9~10月最新注目ニュース、さらに現地駐在社員からNewsへの見解や現地での流行りもご紹介します。ぜひ現地の生の声・PR目線でのレポートをご覧ください。

シンガポール marina bay singapore
シンガポール

マレーシアやシンガポールと日本間でのレジデンス・トラック(長期滞在者向けの入国許可)が始まり、一歩ずつ国交が復活する兆しが見えています。安全性を保ちながらも外交を復活させたいシンガポール、まだまだ外国人の受け入れに消極的なマレーシアと、もともと同じ国でありながら国のビジネスの礎が異なる2国では政策も異なりますが、国内でも楽しみを見つけたり、ECのビジネスが発達したりと、この困難を乗り越えようとしている現地の人たちの様子が見てとれます。

現地語のメディアからも情報収集をしているため、一部PCの翻訳機能などをご活用ください。



▋マレーシア9~10月最新注目NEWS

☞ 現地企業動向

ネスレCEO「マレーシアで300万本を3年で植樹」(9月25日)

ネスレのマーク・シュナイダー最高経営責任者(CEO)が今後3年間でマレーシアに300万本の木を植えることを表明。これは、「2050年温室効果ガスゼロ排出達成計画」の一環である。

原文はこちら
https://cutt.ly/8ger0IJ


★ 現地駐在スタッフのコメント
近年は大手企業のSDGs活動が盛んになってきました。東南アジアのメディアも積極的にこういうニュースは扱う傾向にあります。

☞ 現地消費者動向

キャッシュレス決済、2030年までに完全導入=調査(9月18日)

マレーシアではキャッシュレス決済が2030年までに完全に導入される。 マレーシア人は、新型コロナ流行前は70%が「対面での買い物を好む」と答え、「オンラインショッピングを好む」との回答者数(30%)を上回ってたが、現在は51%が「対面での買い物や現金支払いよりもオンラインを利用することを好む」と回答している。オンライン決済は食料品や旅行やデジタル機器まで幅広い購入で利用されている。

原文はこちら
https://www.asiax.biz/news/55506/


★ 現地駐在スタッフのコメント
最近ではレストランやフードコートに入っているお店だけではなく、屋台のスナックなどもすべてスマホからQRコード決済できるようになっており、現金を使う機会が失われつつあるなと感じています。

☞ 政治

マハティール氏が引退表明 マレーシア前首相、95歳(9月24日)

マレーシアのマハティール前首相(95)が、「次期総選挙には出馬しない」として、下院議員を引退する意向を示した。2月の首相辞任した後に不出馬を明言したのは初めて。側近によると高齢が理由だが、政治活動は続ける方針。マハティール氏は1981年から22年間、首相を務め、日本や韓国を手本とする「ルックイースト(東方)政策」を推進し、来日100回を超えるほどの親日家としても知られる。

原文はこちら
http://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1600940886554/index.html


★ 現地駐在スタッフのコメント
おりしも私が来馬したときは、ちょうどマハティール氏が15年ぶりに首相に返り咲いたタイミングでした。マレーシアが親日国のひとつになったのは彼の功績があったからこそです。


▋シンガポール9~10月最新注目NEWS

☞ 現地企業の取り組み

コーヒーショップとホーカーセンターのトイレ改修、政府が資金援助(10月5日)

コーヒーショップとホーカーセンターのトイレの清潔度を上げるため、シンガポール環境庁(NEA)は2日、トイレを改修する経営者に、4万5,000ドル(約348万円)を上限に費用の最大90%を助成する「トイレ改善プログラム」を開始した。調査によると、ホーカーセンター(安価な飲食店の屋台や店舗を集めた屋外複合施設)とコーヒーショップのトイレの衛生度は下がっており、管理の行き届いていない、水にぬれた汚いトイレはウイルスの温床になりかねないとして、快適な飲食環境を目指している。

原文はこちら
https://cutt.ly/Pgetscb


★ 現地駐在スタッフのコメント
シンガポールは東南アジアの中でも群を抜いて清潔度の高い国ですが、それでも一部の小規模なお店にはまだ課題が残っています。Covid-19を根絶するためにシンガポール政府が行う経済支援はいつも非常に力強さを感じます。

巨大機「A380」がレストランに!? 新たな「飛ばない」特別企画シンガポール航空が展開(10月4日)

シンガポール航空はシンガポール在住者を対象に新たに「Discover Your Singapore Airlines」という企画を発表した。チャンギ国際空港では、10月24日(土)と25日(日)の2日間、総2階建ての「A380」型機をレストランとして使用。客室のクラスごとに、特別メニューやシンガポール航空の代表的なメニューを機内で楽しめます。

原文はこちら
https://trafficnews.jp/post/100441


★ 現地駐在スタッフのコメント
シンガポール航空の「どこにも行かない」シリーズ第2弾です(第1弾の国内上空を飛行する「どこにも行かないフライト」は環境配慮の観点から取りやめとなりました)。多くの航空会社が経営難の危機に立たされている中、国土の小ささから国内線需要のない航空会社の工夫に、ビジネスをサポートしようと賛同するお客さんは決して少なくありません。

配車グラブが共同キッチン、やよい軒も利用(10月5日)

シンガポールの配車・料理宅配サービス、グラブが共同キッチン「グラブキッチン」の2店舗目を開業した。新型コロナウイルスの流行に伴う在宅勤務の増加で、料理宅配需要が引き続き高いための措置とのこと。共同キッチンは、複数の飲食店に料理宅配向けの調理場を貸し出すサービスである。

原文はこちら
https://cutt.ly/1getkSe


★ 現地駐在スタッフのコメント
シンガポールは感染が押さえられた今も在宅勤務の割合が高く、一方で食への関心も高いため、ますますフードデリバリーへの需要は高まるだろうと考えられています。


▋現地駐在スタッフ 現地レポート

ベクトル海外事業_金子美穂(マレーシア・シンガポール)
Malaysia 現地駐在スタッフ

金子 美穂
ベクトルマレーシア


大学卒業後、ニューヨーク留学を経て、ベクトルに入社。 PR 業務歴8年。農林水産省や JETRO の FOODEXPO、JNTO イベント、多くの自治体のインバウンドイベントの運営を得意とする。現在は ASEAN 地域を中心とした PR およびマーケティングを専門に行う。

☞ 街の様子

マレーシアとシンガポールはこれまで感染が押さえられており、お互いのビジネス往来や、日本とのレジデンス・トラック(長期滞在者向けの入国許可)も開始されました。

しかしマレーシアでは以前より刑務所内でのクラスターが少しずつ増え始め、10月6日には約700人もの感染者を出し、これまで経験のない人数の増加にマレーシア人もとても緊張しています。

感染者が出たショッピングモールは買い物客の姿がまばらになり、まだまだマレーシア人の保守的な部分が見てとれます。以前のような日本との往来はまだ先になりそうです。


☞ 現地の話題

国内旅行やステイケーションの他に、新しいスイーツハンティングやカフェめぐりなども流行っています。特にインスタ映えするようなおしゃれなお店が新しくできており、毎週のようにSNSを賑わせています。

マレーシアやシンガポールでは、10月1日はムーンケーキフェスティバル(日本でいう十五夜)として月餅を食べたり贈ったりして祝います。シャングリラホテルやマンダリンオリエンタルホテルの豪華な月餅が話題になるなか、不況の中自作の月餅を作りSNSで販売するつわものも多く見られました。

https://www.instagram.com/p/CFBm5HnA9dI/?utm_source=ig_web_copy_link
出典:astipsingapore.id

https://www.instagram.com/p/CFgp2c8FQES/?utm_source=ig_web_copy_link
出典:sheezzzzaaa

https://www.instagram.com/p/CFL24ePJv9S/?utm_source=ig_web_copy_link
出典:tatamibakery

☞ ベクトルニュース

インバウンド不況に負けないよう、以前からアイデアをあたためていたベクトルのアイス屋さんが、ついに来年クアラルンプールにオープンします。まだまだ試作品段階ですが美味しそうで楽しみです。

ベクトルのアイス屋さん2021年クアラルンプールにオープンする予定です。


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株式会社ベクトル 海外事業

ベクトルは中国大陸、香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア・シンガポール、ハワイに海外拠点を持つコミュニケーションカンパニーとして、「海外でモノを広めたい」企業様、自治体様のPR・マーケティング支援を行っています。

2020年最新の『PRWEEK』では「アジアパシフィックエリアでの総合PR会社 売上第1位」に認定され、圧倒的な存在感と実績を有しています。

日本で培った最先端のPR手法と、海外の「現地事情」やトレンドに合わせたPR施策や、進出前、進出時の市場調査、ブランディング、認知拡大/インバウンドプロモーション、販促プロモーション等様々なご要望にお応えしています。幅広いPRメニューに対応していますので、お気軽にお問い合わせください。


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