こんにちは、ベクトル台湾です。台湾現地発信ならではの台湾マーケットの最新情報をお届けします。SNSで話題になっている「ジブリ大喜利大会」や台湾の放送文化に関する賞「金鐘奨」、台北の観光地「大稻埕」のブランドマネジメント成功事例など、一挙にご紹介します。ぜひご覧ください。
▋スポットライト:SNSの人気記事
台湾人のオンラインコミュニティで注目している話題をお届けします。ベクトル台湾現地スタッフが厳選した、SNSでエンゲージの高い記事をご紹介します。FacebookやInstagramなどSNSを活用していますが、台湾人が普段何に興味を持ち、どのような事をしているのかいまいちピンと来ない方必見です。
☞ 【タレント】綜藝玩很大 Mr.Player
「いいね!」数:39萬以上 コメント数:1,400回以上 シェア数:950回以上
台湾の人気バラエティ番組の一つで、YouTubeにアップロードされているエピソードは全て100万回以上再生されています。9月16日に番組司会者の一人である黃鴻升(エイリアン・ホァン)さんが自宅で死亡しているのが見つかったことをきっかけに、番組チャンネルへのコメントが急上昇しており、関係性の高い書き込みが目立ちます。番組公式Facebookでは司会者3人の写真を投稿したところ、「いいね!」の数が30万人を超え、ネットユーザーからは名残を惜しむ声も上がっています。
☞ 【流行】#第一回ジブリ大喜利大会
「いいね!」数:5,050以上 コメント数:1,050回以上 シェア数:650回以上
スタジオジブリはアニメ全作品の場面写真をインターネット上で公開し、無料で使用可能となったことで、台湾のネットユーザーはTwitterで第一回Twitterジブリ大喜利大会を開催しました。
これによって投稿されたクリエイティブ溢れる画像はすぐに他のSNSにも広がり、政府機関を含む多くの業界がそれに倣い、SNSで多くの人々とコミュニケーションをとるため似たような大喜利画像を作成しています。今最も流行しているSNS投稿だと言えるでしょう。
▋Google台湾の検索キーワードランキング
台湾で特に話題となった最重要キーワードを一挙にお届けします。台湾人からの興味関心を上手く引くことができない方必見です。今回は台湾における2020年9月後半のGoogle検索キーワードのランキングをご紹介します。
☞ ホットキーワード No.1「小鬼 黃鴻升(エイリアン・ホァン)」(2020年9月16日)
検索ボリューム:200萬+
「小鬼」の愛称で知られている、歌手で俳優の黃鴻升(エイリアン・ホァン)さん。2015年からは有名バラエティ番組の司会も多く手掛け、そのイメージの良さから台湾では幅広い年齢層のファンが多いですが、9月16日、自宅で死亡しているのが見つかり世間を大きく騒がせました。多くのテレビやネットメディアが24時間体制で報道し、台湾で最も重大なニュースの一つとなりました。
☞ ホットキーワード No.2「金鐘奨2020」(2020年9月26日)
検索ボリューム:20萬+
金鐘奨(きんしょうしょう 英語:Golden Bell Awards(GBA))は台湾の放送文化に関する賞です。金馬奨、金曲奨と並び台湾3大娯楽賞の一つで、合わせて「三金」と呼ばれています。1965年に創設され以来、すでに半世紀以上の歷史を歩んでおり、今では芸能界の最高栄誉となっており、毎年の開催時には注目度が高いです。
☞ ホットキーワード No.3「921」(2020年9月21日)
検索ボリューム:10萬+
1999年的9月21日、台湾では過去100年で最も深刻な地震が発生しました。マグニチュード7.3で震源も浅かったため、102秒間も揺れが続き、多くの犠牲者と深刻な経済的損失をもたらしました。その後台湾政府は9月21日を「防災の日」と制定し、災害が発生した際、死傷率を下げ最善の対応ができるよう、全国各地で地震防災訓練が行われています。
▋新型コロナウイルスに関するトピック
台湾における累計感染者数は517人で、隔離解除となったのは484人。(2020年10月2日時点)
世界の死者数は100万人を超えていますが、台湾政府の流行防止策は依然国民から好評です。
☞ 新型コロナウイルス関連政策
フィリピンからの入国者に関しては、一律で集中検疫所での検疫後、隔離満期前に再度検査が行われます。今後、コロナ流行が厳しい他の地域からの入国者も同じような対応が取られる可能性があります。
☞ 新型コロナウイルス関連ニュース(台湾で流れた日本のニュースに対する反応)
日本では9月19日から4日間の連休があり、各地で観光客の混雑状況が見かけられました。台湾では、一刻も早く日本に行きたいというコメント以外にも、流行の再来を懸念するコメントも数多く見られました。
日本では既にタイやベトナム、台湾などの長期滞在者の往来を緩和し、10月には留学生などの外国人の入国をさらに緩和する見通しとなっています。そのため台湾人留学生が再び日本へ留学に行くことができる可能性があるということで、期待も高まっています。
▋台湾での話題のプロモーション成功事例:大稻埕
台湾でのマーケティング成功事例をわかりやすくご紹介します。台湾で成功したいマーケティング担当者の方、ぜひご覧ください。
☞ 大稻埕から見るブランドマネジメント
近年、台北の大稻埕(迪化街)は華山と松菸以外で最も重要な文化創造ビジネス地区として発展してきました。
その大稻埕では2015年から大稻埕国際芸術祭が行われており、現在年貨大街以外では、大稻埕で最も有名なイベントとなっています。イベント期間は毎年10月1日から31日で、アーティストが路上で作品を展示したり、一般の人々と交流するほか、アーティストによる路上パフォーマンスも行われます。
1920コスチュームパレードも一大イベントで、毎年あらゆる主要ニュースページに掲載され、大稻埕のブランドイメージを深め、確固たるものにしています。また、映画やドラマの撮影・放映にも協力しており、地域ブランドの魅力を高めていることは言うまでもないです。興味深いことに、休日に見かけるチャイナドレス愛好家や、迪化街のカフェや茶館で写真を撮ったりしている人をひっきりなしによく見かけます。
台北市観光通信局が実施した調査では、2018年、海外からの観光客に人気の高い場所として、大稻埕が3位にランクインし、2019年大稻埕国際芸術祭のホームページには30万近くのアクセスがありました。
ここ数年の台北の中でマーケティングで最も成功した観光地と言っても過言ではないでしょう。
>> 大稻埕国際芸術祭HP
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