株式会社ベクトル海外事業部です。海外各国の社会情勢の変化や市場環境の変化に関する最新情報・注目ニュースをピックアップし、定期的にお届けします。今回はタイの消費者動向や現地企業の取り組みの9月最新注目ニュース、さらに現地駐在社員からNewsへの見解や現地での流行りもご紹介します。ぜひ現地の生の声・PR目線でのレポートをご覧ください。
タイでは、感染収束状態が続いており、生活者のタイ国内での活動への抵抗はほとんどなく、日常生活が戻っています。4連休などの大型連休も複数あり、国内旅行関連の割引キャンペーンが頻繁に実施されています。
※現地語のメディアからも情報収集をしているため、一部PCの翻訳機能などをご活用ください。
▋タイ 9月最新注目NEWS
☞ 現地企業の動向
第56回タイティアオタイ(トラベルフェア)@BITEC バンナー
第56回タイティアオタイトラベルフェアが9月3日~6日に開催された。タイ国内のホテル、リゾート、航空会社、ツアー、レンタカー、スパなどの旅行ブースが約700社出展した。会場では感染予防対策が行われ、入場時の検温やアルコール消毒を行った。
※イベントの様子などのニュースがまだ出ていないため、告知ニュースのURLをご覧ください。https://cutt.ly/3fP3KDR
第2波が発生していないタイ国内では引き続き国内旅行を促進するためのトラベルフェアや割引プロモーションなどが多く実施されています。今回のトラベルフェアはその中でも特に割引が多く、政府からの旅行費のサポートもあるため、利用して旅行に行く人が多いと予想されます。
伊勢丹バンコクが8月末で営業を終了(9月2日)
1992年の開業以来、日本の百貨店として親しまれてきた伊勢丹バンコクがセントラルグループとの契約満了により8月末で営業を終了。閉店前には衣類、革製品、電化製品、家庭用品などの様々なジャンルの商品が最大80%引きで販売される閉店セールを実施した。
原文はこちら
https://cutt.ly/XfP3CRH
人気の大型ショッピングモールCentral World内にあり、バンコク都民であれば誰でも一度は行ったことのある伊勢丹バンコク。長い間愛されてきたため閉店を惜しむ多いが、立地が良いため次に何ができるのか楽しみにしている人が多いです。
☞ 観光
コロナ期間のタイ国内旅行に関する調査(9月10日)
タイ国政府観光庁が7月17~20日の間にタイ人1,208名を対象にして新型コロナウイルス期間の国内旅行について調査実施した。「国内旅行をしてもよい」が83.78%、「県外へ旅行したい」が83.69%の回答があった一方で、「まだ感染リスクが心配」と回答した人は53.25%、「外国人のタイ入国は不安」との回答は51.17%あった。
原文はこちら
https://cutt.ly/dfP301g
タイ国内旅行は安心という認識が一般的となっているが、まだ感染リスクに対して敏感な人も多く、感染対策実施が必須となります。一方で海外は感染者が出続けている・第2波が発生している国も少なくないため、外国人への受け入れに対する意見は分かれています。
▋現地駐在スタッフ 現地レポート
山田 朋佳
ベクトルタイ
☞ 街の様子
タイ国内では5月26日以降、感染が確認されたのは外国からの帰国者だけで、市中感染は出ていない状態が続いていましたが、9月3日に100日ぶりの市中感染が1名確認されました。感染リスクに対して敏感な人が多いタイですが、今回のニュースに関してはその後の感染が広がっていないこともあり、生活上の制限の設置などの影響は出ていません。
水掛けまつりで有名な4月に行われるソンクラン(タイの正月)がコロナの影響で、正月休暇の3日間を延期にしていたのですが、7月末と9月上旬に分割して振替られ、それぞれ4連休となりました。上記のニュースでもお伝えしているとおり、国内旅行関連の割引プロモーションが頻繁に実施されており、飛行機を利用してチェンマイなどの地方都市やクラビ・プーケットなどのリゾートへ旅行を楽しむ人も多く見られました。
☞ 現地マーケティング事例
マーケティング関連では現地ネタを上手く利用し、SNSでブランディングをしているケースが話題となっています。1997年にオープンし、現在タイ国内に広く展開するアメリカに本社を置くベーカリー形式のファストフード店Au Bon Pain(オー・ボン・パン)。日本人にも読み方がわかりにくいブランド名なのですが、タイ人も多くの人が「ウボンパン」と読み間違えているというローカルインサイトを踏まえ、タイ語の正式表記を「ウボンパン」に変更し、SNSを中心に話題となっています。
合わせて同じ現地パートナー会社が運営する日本では一般的に31アイスクリームとして知られているBaskin Robbinsも便乗して「バッキン」にタイ語表記を変更し、話題を盛り上げました。Au Bon Painはタイで長年営業しており顧客層が高齢化していましたが、若者への再ブランディングを試みたケースです。
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