株式会社ベクトル海外事業部です。海外各国の社会情勢の変化や市場環境の変化に関する最新情報・注目ニュースをピックアップし、定期的にお届けします。今回は台湾の消費者動向や現地マーケティングの9月最新注目ニュース、さらに現地駐在社員からNewsへの見解や現地での流行りもご紹介します。ぜひ現地の生の声・PR目線でのレポートをご覧ください。
※現地語のメディアからも情報収集をしているため、一部PCの翻訳機能などをご活用ください。
▋台湾 9月最新注目NEWS
☞ マーケティング
「Asahi SUPER DRY辛口 期間限定ビストロ」が台北市に登場!有名シェフとコラボレーションし、限定創作メニューも提供。 多彩な海の幸、山の幸が一度で楽しめる(8月26日)
Asahi SUPER DRYと台湾で人気のレストラン、VG Taipei、AKAME、MATHARIRIのシェフ3名とコラボし、台北市信義エリアに「Asahi SUPER DRY辛口 期間限定ビストロ」を9月1日からの34日間限定で開店。情報開示した当日は、半日も経たずに34日間の予約全てが満員となり、予約できなかったお客様にはビール持ち帰りのサービスも提供している。
原文はこちら
※イベントファンページ:https://www.facebook.com/events/1008809039548551/
日本で有名なブランドのポップアップストアを出店するマーケティング手法は、やはり台湾で話題となります。今回アサヒビールは台湾の有名シェフと組み、ポップアップストアのデザインも高級感あるおしゃれなイメージにしたことで、売上げアップだけでなくSNS上でも話題となっています。
☞ 現地企業の取り組み
8割の台湾人が、日本料理の「この味」が好き!王品グループが新たな日本食定食屋を立ち上げ(9月4日)
王品グループが展開するレストランブランドがまた拡大!新ブランド「町食就是定食(街のB級グルメ=定食)」は、日本の定食を中心に販売。「高コスパ」のブランドイメージで、サラリーマンをメインターゲットにしており、月の売り上げは200万台湾元を目指している。あるアナリストの分析によれば、この出店により4半期の売上げ成長を促すだろうと述べた。
原文はこちら
現在コロナ禍で海外へ行けないため、王品グループは台湾人なら日本料理が好きというビジネスチャンスを捕らえ、店舗化した。今後も日本関連の食品や商品はコロナ禍でも新たなビジネスチャンスがあるでしょう。
台湾初!企業が飛行機を貸し切って「擬似出国体験」 スターフライヤーはSamsung台湾とコラボし、空中で新型スマホの発表会を行った(9月8日)
台湾で現在トレンドとなっている、「海外擬似出国体験」だが、8日スターフライヤーではSamsung台湾とコラボし、空港ターミナルで新型スマホ「Galaxy Z Fold2」を発表。その後130名のVIP客とメディアを新型機に乗せる「擬似出国体験」イベントを行った。スターフライヤーの新型機と新型スマホをコラボさせることで、高級感×高い質感のイメージを創出した。
原文はこちら
Samsung台湾では、台湾初となる企業による「擬似出国体験」を行い、貸切便を使って自社商品をマーケティング。航空業界だけでなく、メディアからも大きな話題になっている成功事例と言えます。しかしながら、台湾の「擬似出国体験」ブームも徐々に落ち着きつつあるため、コロナ期間中でどのようなイノベーションを推し進めていくかも課題です。
▋現地駐在スタッフ 現地レポート
木下 研生
ベクトル台湾
日系企業の海外マーケティングをこれまでに500社以上支援している。北京で3年、台湾で総経理として6年の海外駐在経験があり、中華圏の経営・マーケティング事情や日本企業が現地で起こる問題に精通。 これまでに現地での売上拡大のためのマーケティングやインバウンドマーケティングなど幅広くマーケティング支援業務を行った。多いところで売上200%を超える実績を出している。
☞ 街の様子
引き続き台湾では、海外からの帰国者によるコロナウイルス感染例が増え続けており、政府は場所によってはマスク着用や検温の義務付け・厳守を継続して呼びかけています。
☞ 食品関係の輸入
8月末、台湾ではアメリカ産豚肉と牛肉の輸入審査基準を緩め、これに対して政府やメディア、消費者の間では激しい議論となっており、不安が広まっています。政府による解決策として、関連認証を制定し、消費者から食材産地を分かりやすくするとのことでした。今後食品関係、特に肉関連食品の輸入はより厳しくなるだろうと思われます。
☞ 現地のトレンド
7月末頃、台湾ではメディアプラットフォームの「Podcast」が流行り始め、多数の有名人やKOLが徐々にPodcastを開始しました。現在、台湾におけるPodcast市場はまだ未熟な段階ですが、将来的にはYouTubeやFacebookのような利益を生むプラットフォームへと変化していくと考えられます。
※台湾におけるPodcast利用者の男女比は4:6で、未婚者や非子持ち層が約80%を占めています。そのうち60%は23~32歳の社会人、最も少ない利用者層は43歳以上と18歳以下となっています。(出典:Sound On《台湾Podcastインサイト》)
台湾のPRやマーケティングでお悩みならぜひご相談ください。詳しい事例や案件のご相談は以下よりお気軽にお問合せください。
アジア各地の注目ニュースやPR・マーケティング最新情報を無料のメールマガジンで毎週お届けいたしますので、ぜひご利用ください。
ベクトルは中国大陸、香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア・シンガポール、ハワイに海外拠点を持つコミュニケーションカンパニーとして、「海外でモノを広めたい」企業様、自治体様のPR・マーケティング支援を行っています。
2020年最新の『PRWEEK』では「アジアパシフィックエリアでの総合PR会社 売上第1位」に認定され、圧倒的な存在感と実績を有しています。
日本で培った最先端のPR手法と、海外の「現地事情」やトレンドに合わせたPR施策や、進出前、進出時の市場調査、ブランディング、認知拡大/インバウンドプロモーション、販促プロモーション等様々なご要望にお応えしています。幅広いPRメニューに対応していますので、お気軽にお問い合わせください。