株式会社ベクトル海外事業部です!海外各国の社会情勢の変化や市場環境の変化に関する最新情報・注目ニュースをピックアップし、定期的にご紹介します。今回は中国大陸、香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア・シンガポールの消費者動向や現地メディア事情、現地企業の取り組み、SDGsなどの1月最新注目ニュース、さらに現地駐在社員からNewsへの見解や今後のPR・マーケティングのPOINTもお届けします。ぜひ現地の生の声・PR目線でのレポートをご覧ください。
※現地語のメディアからも情報収集をしているため、一部PCの翻訳機能などをご活用ください。
▋スポットライトニュース
☞ 消費者意識・習慣の変化
【韓国】コロナ禍で変化する消費傾向、「カシムビ(少し高くても満足行く消費をする人)」向け家電がブーム(1月18日)
コロナが長期化している中で「カシムビ」と呼ばれる消費者が新たにトレンド化してきている。彼らは自己投資のための消費を惜しまず、コロナ禍でも生活を豊かにする家電や自分磨き用の美容器具などを購入する傾向にあり、家電業界は新たな消費者ニーズに合わせた製品展開を始めている。
原文はこちら 코로나19로 바뀐 소비 경향, ‘나심비’ 충족 가전 인기
今後もジプコク(韓国語:おうち時間)が伴う生活の中で、カシムビは経済を潤す消費者として有望株になる層です。家電製品だけではなく、食・美容・ヘルスケア産業なども彼らをターゲットにした商品開発やマーケティング戦略を取り入れてきそうなので今後も注目です。
【インドネシア】COVID-19後のインドネシアにおける間食習慣の変化(1月12日)
世界最大のスナックメーカーの一つであるMondelēzの調査によると、コロナ禍で調査対象のインドネシア人の60%が以前よりも間食を頻繁に行うようになったと回答した。またコロナ禍で栄養や健康についての意識が高まっているため、より健康的な間食を選ぶ傾向も強まっている。さらにコロナ以前よりも、オンラインで間食を購入する人が33%増加し、54%の人がSNSを通じて新しい間食(お菓子など)を見つけると回答した。
原文はこちら The change and increase in snack consumption habits in Indonesia after COVID-19
インドネシアではスナック菓子、スイーツ、揚げ物、カップラーメンなどの間食が元々人気でしたが、コロナ禍で在宅時間が増える中、間食の需要がさらに高まっています。例えばeコマース限定で販売されている「cokoten」というキャッサバで作られたチップスなどが人気です。コロナ以前は意識が向いていなかった「健康」への意識変化も間食からも見られ、他の業界同様にデジタル広告、インフルエンサーを活用したプロモーションがますます活発化しています。
☞ 自動車トレンドにみる今後のファミリー関係のマーケティング
【インドネシア】2021年初頭、中古車のトレンドはMPVからコンパクトカーにシフト(1月13日)
2020年末以降、中古車市場は成長を続けているが、トレンドはMPVや大型車よりも、ハッチバックなどのコンパクトカーに変化している。より手頃な価格で機能的な車を求めている人が多いことと、コロナ禍で大型車に大人数で乗ることに抵抗がある人が増えたことが要因として考えられている。
原文はこちら In early 2021, the trend of used MPV cars begins to shift to compact cars
インドネシアでは、家族というと親戚を含めた核家族を指し一緒に住んでいることも多いですが、特にジャカルタなどの都市部では子どもが1人~2人の核家族が多くなっており、よりコンパクトで機能的な車を求める人も増えています。インドネシアでは収入、地域、年代、家族構成などでどのような車を求めるかのニーズが非常に多様化しているため、ターゲット層に合わせたマーケティングがより重要となってきています。
☞ 注目の飲食業界の新キャンペーン
【マレーシア】サブウェイ、バーチャル音楽コンサート「cheesechella」の開催を発表、ブランド認知と売り上げ増加のキャンペーン(1月15日)
サブウェイが新しい商品「Extremely Mac and Cheesy」を新発売するにあたり、プロモーションとして「Cheesechella Live Music Festival 」を開催。マレーシアとシンガポールのサブウェイが合同で行い、バーチャルにて実施。視聴は無料で、4名のタレントが出演する。2020年は楽しみの少ない年だったため、新しい年をポジティブにスタートできるような、気分が上がるようなものが欲しいと考案された。
原文はこちら Subway makes plans to hold virtual ‘cheesechella’ music concert for new sub
このキャンペーンが注目を浴びていた背景には、サブウェイが前回実施し、肉の購入と投資に費用がかさみ、予算不足で不完全な広告やキャンペーンになった「ミートスタックキャンペーン」がありました。最近、日本でもビールのロゴのスペル間違いのニュースがありましたが、同様に、例えばIKEAシンガポールが誤植のバッグを開き直って販売して話題となるなど、「不完全なもの」をバズらせることで企業への愛着やロイヤリティを生むマーケティング手法が見受けられます。もちろん、不完全なものを!という考えではなく、消費者から「近い距離」(無料で楽しみを提供する、不完全でも頑張ってやってみる!)に感じさせる手法も大切です。
☞ 2021年の旅行トレンド
【タイ】Booking.comが2021年タイ人の旅行トレンド5つを発表(1月14日)
Booking.comがタイ人を対象にアンケートを実施した結果、次の5つの2021年旅行トレンドが明らかになった。1.一人旅行、2.ゆっくりリラックスできる旅、3.遠くにいる友達・家族を訪問するための旅行、4.週末などの短期間旅行、5.グルメ旅行
原文はこちら Booking.com เผย 5 เทรนด์ท่องเที่ยวมาแรงในปี 2021
コロナ禍以前は、長期有給休暇を利用し、家族や友達などと大人数で行く海外旅行がトレンドでしたが、現在は感染拡大を比較的抑えられている国内旅行であれば行きたいという意見が一般的です。SNS上にも国内旅行関連の投稿が増えてきており、特に「一人旅行」「日帰り旅行」「グルメ旅行」というテーマが多くなってきました。一般の人も自分の旅行をシェアするようになっています。海外旅行再開まではもう少し時間がかかりそうですが、現地の国内旅行のトレンドからも今後のインバウンドのキーワード(少人数・リラックス)が見えてきそうです。
☞ DX(デジタルトランスフォーメーション)促進のKey Point
【ベトナム】ベトナムのデジタル革命を推進するスーパーアプリ(1月18日)
ベトナムは非常に高い水準でのDXが進んでおり、特に金融・運輸の面での伸びが高い。2019年の120億米ドルから2020年の140億米ドルまで、2025年までに520億米ドルに達すると予測されている。ベトナムの公的機関もこれからがベトナムのDXにおける黄金時代と述べており、更なる加速が考えられる。
原文はこちら Siêu ứng dụng tạo động lực mới thúc đẩy chuyển đổi số
世界中でDXは進んでいると思いますが、ベトナムではこれまでのインフラの未発達、人口ピラミッドの形、モバイル端末の普及率、GDP上昇に加え、コロナの影響が少ないことなど、上昇要因が多く、ここ数年で更なる加速をすると考えられます。都市部でもまだまだ開拓の余地はありますが、記事内にもあるように、地方とのギャップをどのように埋めるかが課題となってくると考えられるため、これまでおそらくビジネスの世界では話題に上がらなかった地方都市なども視野に入れた活動が、マーケティングではより必要になると考えられます。
▋まとめ注目ニュース
☞ 中国大陸
ディア業界に進出するAIロボット、記事作成や動画撮影・配信など全業務を自動化(12月24日)
原文はこちら AI能力与媒体行业场景结合,提供多款“媒体机器人
成都市太古里の「裸眼3D」ディスプレイに「飛び出す」パンダが登場(1月19日)
原文はこちら 成都太古里出现裸眼3D熊猫
☞ 香港
毎年旧正月シーズン恒例のフラワーマーケットがコロナの影響で政府がキャンセルをアナウンスしたが、香港最大のEC事業者HKTVMallがオンライン上で代替実施する(1月12日)
原文はこちら HKTV Mall to hold online Flower Market after the Government cancels the annual CNY Flower Market.
コロナ禍においてPhilipsが電動歯ブラシSonicareブランドのPRとして動画で香港居民の笑顔を届けるキャンペーンを展開(1月6日)
原文はこちら Philips Sonicare campaign encourages Hongkongers to show their smiling faces
☞ 韓国
eBayコリア、面白い寄付型マーケティングでMZ世代を攻略(1月14日)
原文はこちら 이베이코리아, 재미·기부 마케팅으로 MZ세대 공략
☞ 台湾
コロナ拡大のため、32年来初めてランタンフェスティバルを中止(1月19日)
原文はこちら 新冠肺炎群聚擴大 台灣燈會32年來首度停辦
ドン・キホーテが24時間営業で台湾に初進出。生鮮食品やコスメなど
様々なものが全て揃っていて、さらに手書きPOPまで日本直送(1月18日)
原文はこちら 唐吉軻德24H台北店搶先看!日本直送生鮮、藥妝一次逛,連POP海報也神還原
☞ マレーシア
タイガービール、2021年の旧正月に「ONGsome」を発売、AI(拡張現実)でローンチ(1月19日)
原文はこちら タイガービール、2021年の旧正月に「ONGsome」を発売、AI(拡張現実)でローンチ
☞ シンガポール
あなたはどの「ブリジャートン」が好き?Netflix SGがSNSで質問、シンガポール人におなじみの紅茶に例えて紹介(1月14日)
原文はこちら Which ‘Bridgerton’ teh do you fancy? Asks Netflix SG in social pos
IKEAシンガポール、誤植のエコバッグを廃棄せず販売「イケアではミスをしても大丈夫です」(1月18日)
原文はこちら Alamak! Ikea Singapore sells their misprint reusable bags for cheap Oooops!
☞ インドネシア
インドネシアは東南アジアで最大のECユーザーとして第1位にランクイン(1月1日)
原文はこちら Indonesia is ranked first as the largest e-commerce user in Southeast Asia
WhatsAppがプライバシーポリシーの更新を発表後、インドネシア人はTelegramやSignalなどの他のメッセージングアプリに関心(1月8日)
☞ タイ
SCGが2021年の建設・住宅の動向を分析。スマートリビングで、スマートシティ時代化が加速する原因を明らかに(1月11日)
タイ観光庁主催の独身者限定のお見合いツアーの予約は満席!(12月15日)
原文はこちら เส้นทางคนโสด เต็มแล้ว 3 ทริป โสดอย่างเดียวไม่พอ ต้องเร็วด้วย
☞ ベトナム
Vinasunは2000億ドン以上の損失を報告(1月21日)
原文はこちら Vinasun năm đầu tiên báo lỗ hơn 200 tỷ đồng
テトを通して配送するためオンラインショッピングエリアは在庫を整えている(1月21日)
原文はこちら Các sàn online tăng trữ hàng, giao xuyên Tết
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ベクトルは中国大陸、香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア・シンガポール、ハワイに海外拠点を持つコミュニケーションカンパニーとして、「海外でモノを広めたい」企業様、自治体様のPR・マーケティング支援を行っています。
2020年最新の『PRWEEK』では「アジアパシフィックエリアでの総合PR会社 売上第1位」に認定され、圧倒的な存在感と実績を有しています。
日本で培った最先端のPR手法と、海外の「現地事情」やトレンドに合わせたPR施策や、進出前、進出時の市場調査、ブランディング、認知拡大/インバウンドプロモーション、販促プロモーション等様々なご要望にお応えしています。幅広いPRメニューに対応していますので、お気軽にお問い合わせください。