株式会社ベクトル海外事業部です。海外各国の社会情勢の変化や市場環境の変化に関する最新情報・注目ニュースをピックアップし、定期的にお届けします。今回は香港現地企業の動向や現地マーケティングの10~11月最新注目ニュース、さらに現地駐在社員からNewsへの見解や現地での流行りもご紹介します。ぜひ現地の生の声・PR目線でのレポートをご覧ください。
香港政府は新型コロナウイルス第4波に備え規制を一部再強化し、飲食店は午後23時59分までの営業(15日までは午前2時まで)、飲食店の収容人数も50%まで(15日までは75%)、レストランの1テーブルは4人まで(15日までは6人)となっています。一方、シンガポールとのトラベルバブルが11月22日から開始され、ワイン&ダインフェスティバルがオンラインイベントとして開催されることもあるため、街はポジティブな雰囲気です。
※現地語のメディアからも情報収集をしているため、一部PCの翻訳機能などをご活用ください。
▋香港 10~11月最新注目NEWS
☞ 現地の取り組み
香港政府観光局(HKTB)が“360HKモーメント”バーチャルリアリティー(VR)体験を発表(10月5日)
香港―シンガポール間の航空トラベルバブル(ATB)の合意に関連し、香港政府観光局(HKTB)が香港の自然が満喫できる360°バーチャルリアリティ映像をYouTubeに公開。360°見渡せる映像は、実際に香港にいるかのように感じられ、コロナ後を見据えた観光復興の整備として香港が包括的なデスティネーションであるかを再認識できるよう設計されている。
また、香港昂坪のケーブルカー「昂坪360」ではスポーツブランドFILAとコラボし、アンバサダーであるBTSの画像を使用した写真撮影体験を香港居民にPR。ケーブルカー内、大澳魚村や大仏の特設写真撮影コーナーを設置し、大自然を訪れて、エコツアー、スポーツ、トレンディなファッションをプロモートするキャンペーンを域内向けに展開している。
原文はこちら
・360HKモーメント(Ngong Ping 360 and FILA bring BTS and Instagram-friendly fun to Hong Kong)
・昂坪360(YouTube)
香港―シンガポール間で14日間の強検疫を免除する「航空トラベルバブル(ATB)」(※ビジネス・観光など渡航目的に関係なく新型コロナウイルス対策の隔離措置を免除)が11月22日から始まります。専用のチャーター便は、トラベルバブル専用の資格者が搭乗でき、11月22日から12月6日までの期間中、毎日1往復、1便あたり200人までとなっています。12月7日以降は域内の感染状況を見て判断し、現状では毎日2往復となる予定です。
コロナ禍においての域内旅行(ステイケーション)をフェーズ1とすれば、トラベルバブルがフェーズ2、その後の観光回復がフェーズ3となり、香港にとってシンガポールと合意したトラベルバブルはフェーズ2への大きな転換期となります。
ワイン&ダインフェスティバルがオンライン形式で開催(11月10日)
11月11日から12月15日まで、世界中のワインや料理が楽しめるイベント「香港ワイン&ダインフェスティバル(Hong Kong Wine and Dine Festival)」がオンライン形式で開催されている。コロナ禍において厳しい経済情勢に直面する香港の飲食業界にビジネスの機会を提供している。オンライン形式ではあるが、専門家が集めた特別なワインやグルメ体験を提供することで、本イベントの人気の理由でもある活気あふれる分陰を再現。イベントの開催期間を通常の4日間から数週間に延長することにより、より多くの人が時間や地理的な制約なしに参加できるようになっている。
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https://cutt.ly/qg41FyZ
香港で行われる大規模イベントが続々とキャンセルとなる中、「香港ワイン&ダインフェスティバル」はオンラインでの開催に踏み切ったことで他イベントも追随してくる可能性が高いです。今回のイベントの見所は、場所に関係なく海外からでも無料で楽しむことができる30を超えるオンライン「マスタークラス」です。特設サイトでライブ配信され、ワインやスピリッツのトレンドから高級レストラン、健康を意識したヘルシーライフスタイル、盛り付けアートなど幅広いテーマで取り上げています。期間中は域内小売店と連携したディスカウントワインチケットなどを発行するなど本来の目的であるワインにももちろんフォーカスしています。
Mind HKがコロナ禍におけるストレスなどメンタルヘルスへの関心喚起のため、#behindthemaskキャンペーンをローンチ(10月6日)
コロナ禍での体温チェック、マスク着用などが常態になっている中、コロナが与えるメンタルヘルスへの関心が高まっている。Mind HK(政府系保健衛生機関)が #behindthemask というコンセプト動画をローンチ、コロナ禍での香港居民の一日を記録。また、インスタグラムでもフィルターができ、改めて自身の心理健康に注意を払うべきというメッセージを伝えている。
原文はこちら
・Mind HK’s #BehindTheMask campaign takes on post-COVID mental health 記事
・#BehindTheMask 動画
香港政府は第4波に備えコロナ規制を再強化しています。メンタルヘルスに関することを香港居民の多くが使用するインスタグラムやYouTubeなどで発信するなど工夫しています。感染経路不明のケースが若年層を中心に出ていることからの動画とインスタグラムでの啓蒙活動ともいえます。
▋現地駐在スタッフ 現地レポート
文野 陽介
ベクトル香港
イギリスの大学では経済学を専攻。2019年10月に香港に赴任して以来、主に日本の農林水産品及び食料品のPRを担当。他にも自治体の観光・物産も担当。最近は大学時代に勉強していたヒンドゥー語の勉強を再開。また、週末はゴルフや香港各地を巡り風景写真や動画を撮影。2020年4月よりYouTube(Yosuke Bunno文野陽介)動画を定期的にアップしていますので是非ご覧ください。少しでも香港を感じ取っていただければと思います。
☞ 香港現地の動向
香港とシンガポールの間で11月22日から、新型コロナウイルス対策の隔離措置なしで相互の渡航を認める「トラベルバブル」が導入されます。現状は香港域内旅行(ステイケーション)のみのフェーズ1からトラベルバブル(シンガポール)のフェーズ2へと向かう大きな転換期となります。
このトラベルバブルは安全な海外旅行が可能であることを世界に示す非常に重要な協定であり、他の主要地域とも同様の「トラベルバブル」を開始するための重要なステップになります。今後はこのトラベルバブルを他国と二国間合意していくことがトレンドになると考えています。
今回のトラベルバブルの開始に合わせたパートナーシップの一環として、両地域の政府観光局は、観光コンテンツをソーシャルメディアで発信していくなど共同プロモーションも実施予定です。域内一大イベントの一つである「香港ワイン&ダインフェスティバル」も通常4日間開催のところを4週間近くオンライン形式で実施するのもシンガポールのトラベルバブルに合わせのことだと思います。
リアルイベントのキャンセルが相次ぐ中で域内ではイベントのオンライン化も今後は加速するものだと思われます。
>> 関連コラム:【ベクトル海外駐在員コラム】香港Vol.4:香港におけるステイケーションとトラベルバブル
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