台湾最新注目NEWS!コロナ禍で光るマーケティング施策とM&Aトレンド【2020年10月号】

台湾では人を介さないオンラインのスマホ決済利用率は上昇を続けています。観光旅行関連では、擬似出国体験の盛り上がりは収まりつつありますが、航空業界はまた新たなマーケティング手法を行うことにより、旅行の話題を盛り上げています。
台湾最新注目NEWS!コロナ禍で光るマーケティング施策とM&Aトレンド【2020年10月号】

株式会社ベクトル海外事業部です。海外各国の社会情勢の変化や市場環境の変化に関する最新情報・注目ニュースをピックアップし、定期的にお届けします。今回は台湾の消費者動向や現地マーケティング、現地企業の取り組みの10月最新注目ニュース、さらに現地駐在社員からNewsへの見解や現地での流行りもご紹介します。

台湾のコロナの状況はかなり落ち着きを取り戻しています。人を介さないオンラインのスマホ決済利用率は上昇を続けており、観光旅行関連では、擬似出国体験の盛り上がりは収まりつつありますが、航空業界はまた新たなマーケティング手法を行うことにより、旅行の話題を盛り上げています。ぜひ台湾現地の生の声・PR目線でのレポートをご覧ください。

現地語のメディアからも情報収集をしているため、一部PCの翻訳機能などをご活用ください。


▋台湾 10月最新注目NEWS

☞ 消費者動向

百貨店のデジタル化 OMO時代へ(10月19日)

百貨店業界のデジタル化を進めるにあたり、単なるEコマースではなく、オンラインとオフラインを併合したOMO(Online Merges with Offline)を採用した、実店舗を構えながらECサイトを運営するスタイルが増えてきている。

新光三越、ブリーズセンター(微風広場)、グローバルモール(環球購物中心)、101など、この3年間で、いずれも独自のモバイル決済を立ち上げている。中でも銀行と連動できる新光三越のskm payのダウンロード数が最も多く、今年に入ってからはコロナウィルスの流行とアプリ機能の向上により、オンラインの売上高が7倍にもなったため、実店舗を構えるECストアをスタートさせた。

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https://cutt.ly/1gcirm6


★ 現地駐在スタッフのコメント
百貨店業界は2月から5ヶ月連続で下落、特に3月、4月は大幅に落ちこみました。コロナの流行防止期間中は、多くの事業者がフードデリバリープラットホームを推進し、カウンターの店員が直接注文を取り、オンラインアプリを通して業績をおぎなっていました。その後アフターコロナとなった7月、8月は「振興三倍券」により景気回復が見られました。今後も革新的なビジネスモデルであるOMOは、発展を続けると感じております。

☞ マーケティング

中秋節を空の上で過ごそう!STARLUX航空が「お月見フライト」を発売(9月16日)

台湾政府による徹底した国境閉鎖の状況の中、STARLUX航空は台湾内であらゆるマーケティング策を用いてブランドへの注目度を維持し続けている。10月上旬の中秋節の連休時には、疑似体験の海外旅行ツアーブームが去り、他の航空会社が減便している中で、中秋節ギフトボックスや有名飲食ブランドとコラボレーションした機内食をポイントにした台北―台北便を販売した。

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https://cutt.ly/Igciqss


★ 現地駐在スタッフのコメント
中秋節ということもあり、月を見ながら機内でミッシュランの星を獲得した機内食を食べれることが話題を呼び、結果16,500TWDもあるフライトチケットが発売から1分で完売し注目を浴びていました。ブームの後も新しいアイディアを出して運行した様子は100以上のメディアに取り上げられ、ブランド構築の効果は抜群であったと思います。

>> 星宇航空 STARLUX Airlinesのプロモーション成功事例


☞ 現地企業の取り組み

八方雲集がダンテコーヒーの株式を70%近く取得、マルチブランド経営への取り組み(10月9日)

焼き・水餃子専門店の「八方雲集」は9日、ダンテコーヒーの株式約69%を買い取ったと発表した。今回の投資によりグループの多様化・マルチブランド化が進む。「八方雲集」のセカンドブランド「梁社漢排骨」に続き、徐々にマルチブランド経営へと発展させている。

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https://cutt.ly/CgcieVl


★ 現地駐在スタッフのコメント
焼き・水餃子販売からコーヒー業界チェーンへの展開は、外食産業のM&A(合併・買収)の企業戦略です。今後、台湾ではM&Aによるビジネス領域の拡大化が進むと予想され、異文化の融合が台湾の消費流通業界にまた新たなチャンスをもたらすことが期待されています。


▋現地駐在スタッフ 現地レポート

木下研生・株式会社ベクトル海外事業部台湾総経理
台湾 現地駐在スタッフ

木下 研生
ベクトル台湾


日系企業の海外マーケティングをこれまでに500社以上支援している。北京で3年、台湾で総経理として6年の海外駐在経験があり、中華圏の経営・マーケティング事情や日本企業が現地で起こる問題に精通。 これまでに現地での売上拡大のためのマーケティングやインバウンドマーケティングなど幅広くマーケティング支援業務を行った。多いところで売上200%を超える実績を出している。


☞ 台湾現地の動向

引き続き、海外帰国者の新型コロナウイルス感染例が増えており、場所によっては政府がマスクや検温を義務付け厳守を呼びかけています。

今年もインフルエンザ流行の季節が到来し、コロナウィルスの流行がまだ猛威を振う中で、国民の感染防止に対する意識がさらに高まり、公費によるインフルエンザ予防接種に多くの人が殺到しています。

今年は10月5日から公費によるインフルエンザ予防接種が開始され、わずか10日間で600万人分のインフルエンザワクチンの半数がすでに投与されました。そのため、公費によるワクチン投与の基準が改訂されており、今後の新しい基準が注目されています。


☞ 台湾現地の話題

最近、台湾は新興メディア「Podcast」とういうプラットフォームが流行し、多数有名人やKOLも徐々にPodcastを始めています。現状、台湾のPodcast市場は未熟のものの、将来はYouTubeやFacebookのようなプロフィットのプラットフォームに移転すると予測されています。

※台湾Podcast利用者の男女比率は4:6で、独身の方や子供を持たないユーザーがが80%を占めている。そのうち60%は23~32歳の社会人、最も少ない利用者層は43歳以上と18歳以下。(出典:Sound On《台湾Podcastインサイト》



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株式会社ベクトル 海外事業

ベクトルは中国大陸、香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア・シンガポール、ハワイに海外拠点を持つコミュニケーションカンパニーとして、「海外でモノを広めたい」企業様、自治体様のPR・マーケティング支援を行っています。

2020年最新の『PRWEEK』では「アジアパシフィックエリアでの総合PR会社 売上第1位」に認定され、圧倒的な存在感と実績を有しています。

日本で培った最先端のPR手法と、海外の「現地事情」やトレンドに合わせたPR施策や、進出前、進出時の市場調査、ブランディング、認知拡大/インバウンドプロモーション、販促プロモーション等様々なご要望にお応えしています。幅広いPRメニューに対応していますので、お気軽にお問い合わせください。


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