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こんにちは、ベクトル香港の文野でございます。香港より現地の「生」の情報をお届けします。

香港の面積は約1,106平方メートル(東京都の約半分程度)、人口約750万人とコンパクトな都市で屋外でのレジャーは限られています。コロナ禍における海外への渡航規制が続く中、香港域内ではステイケーション(STAYCATION)が大変人気となっています。ステイケーションとは域内の宿泊施設に滞在して(STAY)、休暇(VACATION)を過ごすという新しい旅のトレンドです。

香港政府観光局が発表した2018~2019年の香港訪問者数は6,515万人です。しかし、コロナ禍において入国規制が続く中、インバウンド需要もゼロに等しいことから、香港政府観光局は居民向けにステイケーションを積極的に促進しています。そこで今回はコロナ禍での香港におけるステイケーションとその後のトラベルバブルについてお伝えします。


☞ 香港政府観光局の香港居民向けステイケーションページ:https://www.holidayhk.com/en-hk/


▋Klookが実施したステイケーションに関するオンライン調査

香港におけるステイケーションは大きく分けて3つあげられます。

一つ目は域内ホテルに滞在してのステイケーション。2つ目は、キャンピングやハイキング。最後にクルーザーなどをレンタルして域内を航海するステイケーションです。

9月上旬に香港大手オンライン旅行代理店のKlookがオンライン形式で500人の香港居民に対して行ったアンケートによると、実に62%の人々が過去6か月にステイケーションを経験したと回答し、85%の人々が今後6か月以内にステイケーションを体験したいと回答しています。

うち51%の人々がホテルでのステイケーションを希望し、非日常を味わえるハーバーシティビューの客室やプールが併設されているホテルなどでステイケーションを考えていると回答。同じく48%の人々がホテルでの食事を楽しみにしていると回答しています。

ホテルでのステイケーション
85%の人々が今後6か月以内にステイケーションを体験したいと回答している

また、調査によると回答者の80%がオンライン旅行プラットフォームを介してステイケーションに関する情報を得ていることが明らかになりました。ホテル側も独自のステイケーションプランを提供するため付加価値を付けチェックイン・チェックアウトを柔軟に対応したり、コロナ禍における施設の衛生管理を前面に押し出したりするなど色々と工夫しています。

域内のホテルステイケーションの価格は、600香港ドルから5,000香港ドルと幅広く、コロナ前と比べても断然お得な価格で宿泊できるということで、いつも宿泊するホテルよりも1ランク高いホテルに宿泊する人が多い傾向です。



▋ステイケーションとPR施策の連動

Klookのオンライン調査でもあったようにホテルステイケーションを経験したい人の約半数がホテルでの食事を楽しみにしていると回答しています。ステイケーションプランでも宿泊者が極力ホテルで滞在しながら併設するレストランでの夕食をプランに入れているケースが多く、ここに日本の自治体などが絡めるチャンスがあると考えています。

ご存知のようにコロナ禍の香港では4人まで集合規制(レストランでも1テーブル4人まで/10月20日現在)があるため、香港居民向けの観光・物産イベントを開催することは現状不可能です。オンラインイベントなどは実施可能ですが、試飲・試食は不可能です。

ただ自治体がホテルとタイアップしてステイケーションプランを実施しホテル併設レストランで各自治体の名産品や農林水産品を使用したオリジナルメニューなどを提供することは可能です。同時にお客様が宿泊するホテルの客室に自治体の観光雑誌などをおいて『日本ロス』が生まれている香港で積極的に観光をアピールするのも可能と考えています。

ホテル併設レストランで各自治体の名産品や農林水産品を使用したオリジナルメニューなどを提供することは可能

香港の旅行系雑誌なども毎週のように日本各地の観光地の特集が組んでおり、日本観光に対する意欲は継続しています。各自治体もコロナ収束後にアクションを起こすのではなく、コロナ後を見据えて今だからこそできる(今しかできない)ステイケーションで自治体の情報を発信していくのも大事だと考えています。

ベクトル香港でも日本のある農林水産物とのステイケーション企画として世界的にも有名な域内トップ3ホテルと12月からのプロモーション実施に向けて準備中です。12月までは詳細をお話しすることができないのが残念ですが、タイアップする超高級ホテルに併設するミシェランシェフとタイアップしてステイケーションメニューを開発し食事プランに組み込む予定です。

先ずはこの日本の農林水産物を憧れの対象として醸成して富裕層に向けて展開すると同時に、一般マス層に対してもこのミシェランシェフと大手食系メディアとタイアップし開発秘話など教育系の記事内容で幅広く訴求していきます。ステイケーションでは観光と物産を同時に絡めることも可能でホテルのランクに応じたターゲット層の絞り込みも可能です。



▋トラベルバブルと香港における各国間の競争

香港政府観光局が10月19日に「360HKモーメント」バーチャルリアルティ(VR)体験を発表しました。香港―シンガポール間の航空トラベルバブル(ビジネス・観光など渡航目的に関係なく新型コロナウイルス対策の隔離措置を免除)の合意に関連して「360HKモーメント」バーチャルリアルティ(VR)体験を通して旅行先としての香港を思い出してもらうのと同時に、香港を国際的なスポットライトの下に照らし、観光復興を発信するということです。

360HKモーメントのプレスリリース


航空トラベルバブルについて

英語:Travel Bubble / Air Travel Bubble(通称ATB)


香港、シンガポールのATB設立に基本合意で2つの航空ハブ間の航空旅行を安全かつ進歩的な方法で復活させること。具体的にはビジネス・観光など渡航目的に関係なく新型コロナウイルス対策の隔離措置を免除することなど。

・ATBの主な特徴:
(a) 旅行目的に制限なし
(b) ATB下での旅行者は、相互に認められたCOVID-19検査を受け、かつ、陰性の検査結果を有する必要がある
(c) ATB下での旅行者は、隔離又は滞在許可通知の要件又は管理された旅行日程の適用を受けない
(d) ATB下での旅行者は、特定便を利用することが要求される。この特定便は、ATB旅行者のみを対象とし、トランジットの乗客又はATB外の旅行者は、搭乗を許されない;そして、
(e) ATBは、両都市における最新の動向及びCOVID-19の状況に合わせて、特定便の飛行回数増減調整又は中断することができる

☞ 詳細は https://www.info.gov.hk/gia/general/202010/15/P2020101500440.htm ご覧ください。


360HKモーメント
出典:HONG KONG YouTube


日本国内でも香港からの訪日観光客の自治体間の競争はありますが、トラベルバブル後を見据えて各国間の競争はすでに始まっています。

ある香港政府観光局の幹部は観光産業がコロナ前に戻るのは2024年以降だとも話していました。その方は現状の国内旅行(ステイケーション)をフェーズ 1 とすればトラベルバブルがフェーズ 2、その後の観光回復がフェーズ 3 になると話しており、香港にとってシンガボールと合意したトラベルバブルはフェーズ 1 からフェーズ 2 への大きな転換期ということになります。

特に日本/自治体の皆様はトラベルバブル後を見据えたPR施策は今から始められることを強くお勧めします。ステイケーションやトラベルバブル後を見据えた相談はベクトル香港の文野までお気軽にご相談ください


ベクトル香港(Vector Group International Limited)について

Vector Group International Limited ベクトル香港事務所は2012年6月に設立。

ベクトルグループの香港事務所として、香港唯一の日系メジャーPR会社の地位を築いています。人口当たりの訪日客数、および日本食品輸入量で世界第一位を誇る香港の地で、ローカルスタッフによるローカルの強いネットワーク、デジタル部門との一気通貫体制を武器に、JNTO香港事務所やJETRO香港事務所をはじめとした日系クライアントのインバウンド施策をサポートしています。

【事業内容】
PR業務代行・コンサルティング、ブランディング業務、IRコミュニケーション、キャスティング、リスクマネジメント業務、マーケティングリサーチ業務、イベントの企画/実施、SNSコミュニケーション、マーケティング





ベクトル香港文野陽介
Author Information

文野 陽介
Vector Group International Limited ベクトル香港
PRコンサルタント


イギリスの大学では経済学を専攻。2019年10月に香港に赴任して以来、主に日本の農林水産品及び食料品のPRを担当。他にも自治体の観光・物産も担当。最近は大学時代に勉強していたヒンドゥー語の勉強を再開。また、週末はゴルフや香港各地を巡り風景写真や動画を撮影。2020年4月よりYouTube(Yosuke Bunno文野陽介)動画を定期的にアップしていますので是非ご覧ください。少しでも香港を感じ取っていただければと思います。

►►「Yosuke Bunno文野陽介」YouTube:https://www.youtube.com/user/yosukebunno




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株式会社ベクトル 海外事業

ベクトルは中国大陸、香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア・シンガポール、ハワイに海外拠点を持つコミュニケーションカンパニーとして、「海外でモノを広めたい」企業様、自治体様のPR・マーケティング支援を行っています。

2020年最新の『PRWEEK』では「アジアパシフィックエリアでの総合PR会社 売上第1位」に認定され、圧倒的な存在感と実績を有しています。

日本で培った最先端のPR手法と、海外の「現地事情」やトレンドに合わせたPR施策や、進出前、進出時の市場調査、ブランディング、認知拡大/インバウンドプロモーション、販促プロモーション等様々なご要望にお応えしています。幅広いPRメニューに対応していますので、お気軽にお問い合わせください。


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