こんにちは、ベクトル台湾です。台湾現地発信ならではの台湾マーケットの最新情報をお届けします。SNSで話題になっている映画「テネット」やSNSインフルエンサー「館長」、量販店大手のカルフールの台湾歳時記に合わせたマーケティング成功事例、台湾の最新Google検索キーワードのランキングに入った「ドン・キホーテ」など、一挙にご紹介します。ぜひご覧ください。
▋スポットライト:SNSの人気記事
台湾人のオンラインコミュニティで注目している話題をお届けします。ベクトル台湾現地スタッフが厳選した、SNSでエンゲージの高い記事をご紹介します。FacebookやInstagramなどSNSを活用していますが、台湾人が普段何に興味を持ち、どのような事をしているのかいまいちピンと来ない方必見です。
☞ 【映画】テネット(TENET)
「いいね!」数:1.4萬以上 コメント数:1,300回以上 シェア数:1,050回以上
世界でも著名な映画監督であるノーランが自ら制作、編集、指導を行ったアクション映画の「テネット」が8月末に上演され、台湾では一瞬にして売上2億元を超える大ヒットとなりました。時を旅行するプロット映画でソーシャルメディア上も大変話題となり、謎解きの高度な議論が展開され、関連する映画の記事の閲覧数も急速に増加しました。
☞ 【SNSインフルエンサー】館長
「いいね!」数:19萬以上 コメント数:3,450回以上 シェア数:400回以上
台湾のインフルエンサー「飆捍」は、自分のジムを経営しているため「館長」と呼ばれており、自身のFacebookでのLIVE放送では政府や人気タレントをぶった斬る評論で台湾で人気になっています。また、ゲームやスポーツ関連の企業も多くタイアップしています。
その彼が8月末に銃撃されるという事件があり、社会から注目を浴びています。一命を止め、最新の生放送では視聴率が百万回を超えており、記事のいいね数も最高30万を超えるなど注目を集めています。
▋Google台湾の検索キーワードランキング
台湾で特に話題となった最重要キーワードを一挙にお届けします。台湾人からの興味関心を上手く引くことができない方必見です。今回は台湾における2020年9月前半のGoogle検索キーワードのランキングをご紹介します。
☞ ホットキーワード No.1「黑豹(ブラックパンサー、Black Panther)」(2020年8月29日)
検索ボリューム:50萬+
チャドウィック・ボーズマン主演の《ブラックパンサー》は、台湾で初上演した際には大変高い評価を受け話題となりました。しかし、主役を演じたボーズマンは次の撮影が始まる前に、癌でこの世を去りました。マーベルの映画は台湾でも常に大変高い売上を誇っており、マーベル映画の次の動向については台湾人も注目しています。
☞ ホットキーワード No.2「花木蘭(ムーラン、Mulan)」(2020年9月4日)
検索ボリューム:10萬+
ムーランは台湾で上演後、すぐに大きな注目を浴びました。この一番大きな理由は、女性の主人公が2019年の中国政府による香港への暴力行為を支持したためで、台湾においてもこのような女優には多くの人々が抵抗すべきであるとの考え方が強いです。
※台湾でタレントキャスティングする際は、そのタレントの政治的な発言がないか注意が必要です。
☞ ホットキーワード No.3「唐吉軻德(ドン・キホーテ)」(2020年9月6日)
検索ボリューム:10萬+
多くの台湾人訪日旅行者が日本に行った時、必ず「驚安の殿堂 ドン・キホーテ」に行きます。「ドン・キホーテ」の台湾1号店が11月に台北の西門町でオープンする予定となっており、話題になっています。
しかし、過去台湾で開店した他の日系ドラッグストアは日本より値段が大幅に高いですので、台湾のドン・キホーテも同様に高くなるだろうというネガティブなコメントが続出しています。新型コロナ終息後、海外旅行が出来るようになりましたら、台湾のドン・キホーテではなくて日本のドン・キホーテへ行くだろうと予想されています。
※台湾に出店前でも常に口コミをモニタリングするのは重要です。コミュニケーション戦略に関わります。
▋新型コロナウイルスに関するトピック
台湾における累計感染者数は499人で、本土内での新規感染は141日連続で0人を記録しています。(2020年9月14日時点)
学校などの公共の場での政策緩和を含み、1.5メートル以上の社会的距離を維持できる場合は、マスク着用の必要はなしです。
☞ 新型コロナウイルス関連政策
小中学校の夏休みが終了のため、台湾政府は1,520台の赤外線カメラを用意し、700以上の学校に導入を行うと発表しました。
入国者に関しては、政府は研究レポートと事情を発表し、14日間の在宅隔離を行うとウイルスの伝染性が無くなるため、入国者全員が検査することは必要ないことを改めて強調しました。
☞ 新型コロナウイルス関連ニュース
9月9日には台湾では久しぶりとなる感染者ゼロとなったことで、国民の台湾政府に対するウイルス防止満足度は高まっています。しかし海外のコロナウイルス状況は未だに厳しいため、油断できないと政府は言い続けています。
集団感染を防ぐため、東京渋谷ではカウントダウンなどのイベントをキャンセルしましたが、台湾のメディアでも放送され、日台旅行の復活を期待していた台湾人は日本のコロナウイルス状況に対する不安を改めて募らせています。
▋台湾での話題のプロモーション成功事例:歳時記に合わせたマーケティング事例「カルフール」
台湾でのマーケティング成功事例をわかりやすくご紹介します。台湾で成功したいマーケティング担当者の方、ぜひご覧ください。
☞ 台湾の伝統文化、価値観をベースとした歳時記に合わせたマーケティング事例
旧暦7月15日(今年2020年は9月2日)は台湾版のお中元(中元節)であり、台湾の伝統の中でも最も重要な歳時記の1つとなっています。毎年の中元節は各業界のマーケティングにおいても大変重要なポイントです。
フランス量販店大手のカルフールでは、昨年のお中元で「一年一DO」をキャッチコピーに、母親の伝統的でよくある信仰(風水にこだわる、夜に口笛を吹かないなどの禁忌等)と娘のよくある信仰(星座など占い重視、日本のお守りを信じる等)を中心に家族愛をテーマとしたショートムービーを制作しました。
この動画はユーチューブ上で沢山の共感を生み、100万回再生を超えて今年も話題になっています。ネットユーザーからは「広告を見ている感覚がない」といった共感コメントが続出されています。これは台湾人の価値観を上手く捉えた歳時記におけるマーケティングの成功例の1つであり、来年の中元節にも再度視聴される息の長いコンテンツでしょう。
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