株式会社ベクトル海外事業部です。海外各国の社会情勢の変化や市場環境の変化に関する最新情報・注目ニュースをピックアップし、定期的にお届けします。今回はマレーシア・シンガポールの消費者動向や現地企業の取り組みの7月最新注目ニュース、さらに現地駐在社員からNewsへの見解や現地での流行りもご紹介します。ぜひ現地の生の声・PR目線でのレポートをご覧ください。
マレーシア・シンガポールでは、新型コロナウイルスの影響でPRやコミュニケーションに求められるものが変化していると感じています。オンラインでよりシェアされやすいクリエイティブが求められ、社会的企業や商品が優先されつつある消費風潮です。これまでのように新聞だけ、雑誌だけ、フォロワー数の多いKOLだけ、というプロモーションから、コンテンツを充実させることも益々必要になる時代となりました。
※現地語のメディアからも情報収集をしているため、一部PCの翻訳機能などをご活用ください。
▋マレーシア7月最新注目NEWS
☞ 消費者動向
ドンキ、KL中心部に初出店へ(7月17日)
「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが、海外向けブランド「DON DON DONKI」のマレーシア1号店を、クアラルンプール心部の商業施設「ロット10」に開業する。「DON DON DONKI」は海外4カ国・地域に50店舗を出店し、東南アジアではシンガポールで7店舗、タイで2店舗を展開している。
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シンガポール進出時には日系小売の勢力図をがらりと変えたDON DON DONKI。来年以降はドンキから売る日本のアイテムが増えますね。
☞ マレーシア現地企業の取り組み
ジャパン・エキスポ、今年はバーチャル開催(6月4日)
日本文化を発信するイベント「ジャパン・エキスポ・マレーシア」は、新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受け、今年は7月18~19日にバーチャルイベントとしてオンラインで開催される。オンライン上のオールジャパンイベントはアジア初で、2日間にわたり旅行、日本製品、アニメ、アート&ファッション、食と文化、エンターテインメント&スポーツのコンテンツをFacebookやYouTubeで配信する。
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クアラルンプール、バンコク、パリで毎年行われているJAPAN EXPOが今年はついにバーチャルに。DXの推進は今後どんな分野にも必須ですね。
☞ コロナ関連
コロナ禍をうまく乗り切った国・地域ベスト10に東南アジアから7か国・地域!(7月15日)
ニッセイ基礎研究所が7月3日、「新型コロナウイルスと各国経済 コロナ禍をうまく乗り切っている国はどの国か?49か国・地域のランキング」という調査レポートを発表した。その結果、1位台湾、2位マレーシア、3位香港、4位タイ、5位中国、6位韓国、7位オーストラリア、8位ニュージーランド、9位日本、10位ノルウェーと、10位以内に東南アジア諸国が7カ国・地域もランクインした。
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台湾の成功やベトナムのゼロ感染ばかり注目されていましたが、実はマレーシアは非常に国民が協力して耐え、うまく封じ込められた国です。おかげで今はとても安心して経済活動が再開できています。
▋シンガポール7月最新注目NEWS
☞ 消費者動向
ホテル再オープン後ステイケーションが大人気(7月16日)
シンガポール国内で一部のホテルに予約再開の許可がおり、数日間で数百人ものシンガポール人が宿泊を予約している。割引宿泊パッケージや食事付きのプロモーションなどが魅力で、ホテルの稼働率は満室に達しているところもあるほど。これはステイケーションを推進し、特に観光業に対し緩やかな経済の回復を目指す施策の一環。
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シンガポールは国土が狭く(東京23区ほど)、ほとんどの人の趣味が「海外旅行」と言われています。コロナの影響で自由に趣味を謳歌できないシンガポール人にとって、 国内ホテルとは言え非日常を味わえるステイケーションは嬉しい再開なのでしょうね。
☞ コロナ関連
シンガポール、自販機等で1人2枚の無料の洗えるマスクの配布を開始(6月25日)
シンガポールでは公共交通機関やコミュニティセンターなど、市内に設置された約1,200台の自動販売機から無料配布マスクを受け取ることができる。受け取り記録はIDをかざすことによって管理されている。
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シンガポールではマスクをしないで外出をすると罰金が科せられており、外では全員がマスクをしています。また、一度に5人以上で集まることもまだ禁止されているなど、さまざまな活動に制限が見られます。
☞ 政治関連
新型コロナウイルス影響下の総選挙、与党PAPが勝利、得票率は低下(7月15日)
シンガポール全国民が大注目の選挙が先日行われ、現職のリー首相ひきいる与党・人民行動党(PAP)が定数93議席中83議席を獲得し勝利を収めた。ただ、PAPの得票率は61.2%と、前回の2015年の総選挙時の69.9%を下回った。
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シンガポールでの選挙は義務であり、投票の棄権は永久的な選挙権の剥奪となるため、投票率はいつも90%以上を推移しています。特に今回の争点はコロナ対策でもあり、それだけに選挙は全国民が大注目をしていました。
▋現地駐在スタッフ 現地レポート
金子 美穂
ベクトルマレーシア
大学卒業後、ニューヨーク留学を経て、ベクトルに入社。 PR 業務歴8年。農林水産省や JETRO の FOODEXPO、JNTO イベント、多くの自治体のインバウンドイベントの運営を得意とする。現在は ASEAN 地域を中心とした PR およびマーケティングを専門に行う。
☞ 盛り上がるステイケーション
マレーシアでは国内の新規感染者がほぼゼロに抑えられてきており、比較的安全に経済活動が再開されています。ただしみんなマスクを着用し、どの施設に入るにもIDの提示やトレースアプリでのスキャンが求められています。そんな中、盛り上がりを見せているのは「ステイケーション」。
「世界で一番安いリッツ・カールトンはマレーシアにある」と言われるほど、もともとホテルの値段が安いのですが、さらにプロモーションが加わり、高級ホテルが1万円台で泊まれることも。海外旅行の再開のめどが立たない今、手軽に非日常感を楽しめる方法としてトレンドになっています。
☞ Covid-19をきっかけにCSRへの注目度急上昇
シンガポールやマレーシアでは、社会的責任を果たすことを重要視する企業や消費者が多く、「社会に貢献している企業の商品を買うこと」が、消費動機のひとつになりつつあります。東南アジア全体でこの動きは見られ、日本商品の海外プロモーション時には目を向けるべき項目になってきました。
☞ ざわつく父の日キャンペーン
6月はマレーシアでも父の日がありました。ベクトルマレーシアのPRスタッフの1人に、過去にマレーシアを含む様々な国で行われた、今でも記憶に残るコンドームメーカー「Durex」のキャンペーンコピーがあるようです。あのキャンペーンコピーを直訳すると、「Durex以外のユーザーへ 父の日おめでとう」ですが、裏に隠されたメッセージは、「Durex以外の製品を使うと避妊に失敗して父親になるよ」と製品の良さをアピールします。Dulexは他にも面白い広告をたくさん出していて、いつも父の日の前後に話題になるそうです。
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☞ 最近のマレーシア・シンガポールでの人気サービス
マレーシアやシンガポールでは、ECで買った荷物を受け取れるロッカーが増えてきました。共働きが多いシンガポール、渋滞が多いマレーシアでは、せっかくECで商品を購入しても自宅で受け取るのが難しいことがしばしばあります(そのため会社に届くことも多いです)。このロッカーはオフィスビルやショッピングモールなどに設置されていて、アプリなどで空き状況を確認し、EC商品を届けてもらえるというサービスで、とても重宝されています。
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ベクトルは中国大陸、香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア・シンガポール、ハワイに海外拠点を持つコミュニケーションカンパニーとして、「海外でモノを広めたい」企業様、自治体様のPR・マーケティング支援を行っています。
2020年最新の『PRWEEK』では「アジアパシフィックエリアでの総合PR会社 売上第1位」に認定され、圧倒的な存在感と実績を有しています。
日本で培った最先端のPR手法と、海外の「現地事情」やトレンドに合わせたPR施策や、進出前、進出時の市場調査、ブランディング、認知拡大/インバウンドプロモーション、販促プロモーション等様々なご要望にお応えしています。幅広いPRメニューに対応していますので、お気軽にお問い合わせください。