株式会社ベクトル海外事業本部です。新型コロナウイルスの影響による海外各国の社会情勢の変化や市場環境の変化に関する最新情報・注目ニュースをピックアップし、定期的にお届けします。
今回はタイ・ベトナムの6月最新ニュースをまとめました。現地メディアの新たな動き、企業の動向、コロナの禍で産業の影響、消費者動向、観光関連情報以外、現地駐在社員から現地で感じた生の声もお届けします。現地語のメディアからも情報収集をしているため、一部PCの翻訳機能などをご活用ください。
▋タイの 5~6月最新注目NEWS
☞ 経済関連
タイ議会が1.9兆バーツ(約6.5兆円)の景気刺激策を承認(6月1日)
新型コロナウイルスの影響で2020年のタイ経済は6~7%縮小すると予想されており、タイ議会は史上最多額の資金注入となる1.9兆バーツ(約6.5兆円)の景気刺激策を承認した。
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https://bit.ly/2MjwrrG
☞ タイ現地企業の動向
The Mall Groupが宅配サービスアプリGetと提携し、1回の注文で複数の店舗商品を発注できるサービスをローンチ(5月26日)
タイ大手商業施設運営会社The Mall Groupが宅配サービスアプリGetと提携し、The Mallが運営する商業施設内の複数施設の宅配を1回のオーダーでできるサービスを開始。新型コロナウイルスの影響で宅配サービスの利用が増えたことをうけ、従来の配達サービスアプリの1回の発注につき1店舗の利用からより顧客のニーズにあったサービスへ。
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https://bit.ly/2ZRhJAm
☞ メディアの新たな動き
TikTokが急成長(5月25日)
2020年4月に全世界のTikTokユーザーが5億人から8億人に増加し、タイも東南アジアの中で3番目に大きい成長率を記録。従来の利用者である中高校生・大学生の増加だけでなく、25歳~34歳の社会人にも利用者層が拡大した。
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https://bit.ly/2zMVgcU
☞ 消費者動向
ロックダウン解除後にタイ人がしたいこと第1位はヘアカット(5月27日)
外出禁止を2ヶ月以上続けているタイ人にロックダウン解除後にしたいことのアンケートを取った結果、1位:ヘアカット、2位:国内・海外旅行、3位:外食、4位:ショッピングモールへ行く、5位:通学・通勤となった。
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https://bit.ly/3doxlPw
☞ 観光関連
タイ観光業の復活はまだ先か(5月26日)
タイ国内の感染は収まってきているが、外国人観光客からの観光業の収入に大きく依存するタイ経済にとって、世界規模での海外旅行への制限による影響は免れない状況。2020年のタイ国内の観光収入は60%減(1.69兆バーツ、約5.76兆円の損失)となる予想。
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https://bit.ly/2ZWq6KQ
★ 現地駐在スタッフ 現地レポート ★
From ベクトル 山田 朋佳 in Thailand・3月末に緊急事態が宣言され、スーパーマーケットや病院などの生活に欠かせない施設以外は閉鎖、現地企業の多くが在宅勤務となりました。現在は行動規制の効果もあり、新規感染者数1桁の日がずっと続いています。5月中旬より商業施設や飲食店の営業も徐々に再開し、多くの企業が交代制や曜日指定で出勤を始めました。
・世界でも有数の観光大国であるタイの経済は外国人観光客の激減により大打撃をうけています。5月末の発表で緊急事態宣言が6月末まで延長されたため、行動規制は緩和されているものの、経済への影響を鑑みると慎重すぎるのでは?という声も上がっています。
・タイではウイルスの感染拡大に敏感な人が多く、緊急事態宣言が発令される前も自らマスク着用、消毒、手洗いは徹底している人が多い印象でした。現在営業再開した各施設においてもソーシャルディスタンス(スマホでのQRコード読み込みによる行動経路管理・入場数制限など)、衛生管理(マスク着用・消毒・検温など)が徹底しており、ニューノーマルとして定着するのではないかと思います。
▋ベトナムの 5~6月最新注目NEWS
☞ 経済関連
岐路に立つベトナム経済(5月27日)
世界銀行がベトナム経済に関する報告書を発表。これまでの20年間でベトナムの社会において好調とされてきた要素が、コロナの影響によって逆に障害になり得るため、開発モデルを変更することが必要だなどの報告を行なった。
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https://bit.ly/3048kFQ
☞ ベトナム現地企業の動向
サイゴン鉄道、コロナ後の需要喚起で運賃を最大半額に(6月2日)
サイゴン鉄道運輸株式会社は、コロナ後の需要喚起策として一部の路線運賃を、最大半額にするキャンペーンを6月中に実施する。
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https://bit.ly/2MnzCib
LaVieが新型コロナウイルスの影響を受けた中・小規模店への支援を開始(5月25日)
ネスレベトナムと子会社のLa Vieはコロナの影響を受けた零細企業に対して、自社商品を用いて物資援助を行ない、街のレストランなどの復興を支援した。支援物資の金額は合計220億VND(約1億円)に上る。
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https://bit.ly/301mJSY
☞ メディアの新たな動き
Zaloがベトナム初のオンライン会議プラットフォームを立ち上げ(5月16日)
ベトナム発のSNS「Zalo」が新型コロナウイルス対策としてオンライン会議ツールのZAVIを発表。Zaviの立ち上げは、zoom,Facebook,skype等と競合することとなりベトナムが世界と競争できることを示した。
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https://bit.ly/2XpVtM8
☞ コロナ禍での産業の影響
保存食の消費が伸びる一方、車両業界は大打撃か(5月10日)
コロナ以降多くの企業が車の価格を下げたにも関わらず、車の販売台数は4カ月連続で減少。昨年の販売台数と比較しても国産車は28%減、外国車は39%減少しており、国民の消費への警戒心が伺える。その一方で保存食になるインスタント食品・冷凍食品・加工食品の消費は伸びている。
原文はこちら
https://bit.ly/2zM6heQ
https://bit.ly/3dEJyja
☞ 観光関連
ベトナム国内旅行の需要回復で観光地への活気も回復の兆し(6月1日)
国内旅行需要が高まり、5月最後の週末における、ハロン湾のあるクアンニン省への旅行者は6.8万人以上であった。これは5月では最大の旅行者数となっており、観光局によると旅行業の回復の兆しだと発言している。エアラインも6月には国内線増便の見通し。
原文はこちら
https://bit.ly/2Mu4ptz
★ 現地駐在スタッフ 現地レポート ★
From ベクトル 吉岡 裕太 in Vietnam・市中感染は40日以上続けて0人。クラブやディスコなど一部の純エンターテイメント業を除いて営業も解禁されており、街に活気が戻ってきています。そんな中でも、政府は国会をオンラインで実施するなどの見本を国民に対して示し、引き続き注意を促すなど、政府の本気が伺えます。今後、コロナを押さえ込んだ政府として対内外に謳って行くのだろうと思います。
・今回の対コロナへの対応方に関して、世界中の調査機関等の報告において、ほぼTOP3に入っているベトナム。実際、現地の空気感はかなり以前同様に戻ってきています。日本政府が入国規制緩和国の中にベトナムを選んだことや、日本との経済的関係の多いベトナムでは、今後日越間でのヒトモノの移動が以前同様に戻るスピードは、他国に比べ比較的早いのではないかと考えております。
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