株式会社ベクトル海外事業部です。海外各国の社会情勢の変化や市場環境の変化に関する最新情報・注目ニュースをピックアップし、定期的にお届けします。今回はインドネシアの消費者動向や現地企業の取り組みの9月最新注目ニュース、さらに現地駐在社員からNewsへの見解や現地での流行りもご紹介します。ぜひ現地の生の声・PR目線でのレポートをご覧ください。
ジャカルタでは6月5日よりコロナ以前の日常に近いものに戻すための移行期間として、大規模社会的制限(PSBB)の緩和第1フェーズとなっていましたが、感染拡大が続いているため、9月14日より緩和が凍結し、大規模社会的制限2(PSBB2)が開始されました。店内飲食の禁止、集会・大人数が集まるイベントの禁止など、様々な制限はありますが、企業はマーケティング方法を工夫したり、消費者もより健康を意識した消費活動を行うようになるなどの変化が見られます。
※現地語のメディアからも情報収集をしているため、一部PCの翻訳機能などをご活用ください。
▋インドネシア 9月最新注目NEWS
☞ 現地企業動向
飲料メーカー、大手ECサイトなどが中小企業(MSME)の事業を支援(9月10日)
中央統計局(BPS)のデータによると、インドネシアの労働者の97%が中小企業(MSME)に属しており、その内、約70%がコロナウイルスによって生産停止を余儀なくされるなど、大きく影響を受けている。飲料メーカーのコカ・コーラや大手ECサイトのTokopediaなどは、中小企業、特に女性起業家や障害者に対してビジネストレーニングの実施や、オンラインビジネス教育資料の配布を行うなど、積極的にサポートを行っている。
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インドネシアでは元々スモールビジネスが盛んでしたが、コロナウイルスの影響で職を失った人が、屋台やオンラインビジネスを始めるなど、その動きがさらに活発になっています。政府や大手企業によるスモールビジネスへの支援の動きも広がっています。
コロナ禍で道路脇のミニレストランが増加(9月18日)
ジャカルタでは大規模社会的制限の緩和が凍結され、店内での飲食禁止となったことに伴い、各レストランは損益分岐点を達成することが難しくなっている。各社は生き残りをかけ、道路脇にてミニレストランを設置することで、通りを横切る人に対して直接メニューの販売を行い、利益を確保しようとしている。
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大規模社会的制限2の開始により、店内飲食が禁止されたため、デリバリーが主流となっていますが、デリバリーの費用を節約でき、ディスカウントメニューもある道路脇でのメニュー販売は市民にも好評です。
☞ 消費者動向
大手ECサイトにて、スポーツカテゴリーの売上がコロナ以前の3倍に増加(9月11日)
大手ECサイトのTokopediaは、スポーツカテゴリの8月売上がコロナ以前の3倍に増加したことを発表した。特にサイクリング、ヨガ・ピラティス、ローラースケート・スケートボード、ゴルフ、卓球の5つのカテゴリのスポーツ関連アイテムの人気が高かった。
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ジャカルタではマスクをしたままでも楽しめ、ソーシャルディスタンスも保ちやすいサイクリングのブームが続いており、土日に設置されるサイクリング専用レーンも盛況となっています。平均歩数が世界ワースト1となったこともあるインドネシアですが、コロナの影響で在宅時間が増えたことに対する気分転換や健康維持のため、様々な運動に興味を持つ人が増えています。
▋現地駐在スタッフ 現地レポート
小林 公美
ベクトルインドネシア
☞ 街の様子
7、8月より国内観光施設が再開され、ショッピングモールなどへの訪問客も増えつつありましたが、9月14日よりジャカルタで開始された大規模社会的制限2により、その回復傾向が鈍化しています。保健衛生、飲食料品、エネルギーなどの11の基盤分野を扱う企業については、オフィス出社は全従業員の50%まで、その他の企業では全従業員の25%までに制限されています。各学校についても、在宅学習でのオンライン授業が続いています。
☞ マーケティング事例
コロナウイルスの影響長期化を受け、市民の健康への関心が高まり、ヘルシーな食事を選ぶ人が増えています。Salad StopやFedwellなど野菜中心のヘルシーな食事を提供するレストランでは、健康な体になるためのヘルシーミールプランとして、5日間~7日間、1日1~2食のスペシャルメニューのデリバリーを行うパッケージを販売しており、特に20~30代の女性の間で人気が高まっています。
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